2025年10月10日金曜日

洋上風力

日本の洋上風力発電が風前の灯火[^1]です。もともと遠浅の海が少ない日本で英国のような洋上風力を実現するには難しく、コスト競争力がないと見られていました。三菱商事はそれをスケールメリットで克服するつもりで、低価格入札で総取りを実現したものの、インフレで目算が狂い撤退に追い込まれました。年間25兆円のエネルギー赤字をどう減らすかは、これで最初からやり直しです。同じ海を利用するにしても、コストが低く持続可能な方法を見いださなければなりません。砂漠に太陽光パネルをいくらでも置ける中国やアメリカと違い、日本は余っている土地がありません。建物の屋根を使うとか、ビルの壁面を使うという方向に行くと思います。エネルギー赤字とデジタル赤字は、資源を持たない日本のアキレス腱です。

^1: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC248SF0U5A920C2000000/

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