2009年10月22日木曜日

政府の大きさ

アメリカの2大政党である民主党と共和党では、民主党が大きい政府を、共和党が小さい政府を目指しています。民主党はお金の無い人が支持する政党で、そのため国による援助を求めています。それに対して共和党はお金持ちが支持する政党で、自分たちで自分の面倒はみることができますので、税金がなるべく少なくなるような小さい政府が希望です。日本はそれに対して中間的な政府が国民に求められているようです。アメリカほど社会格差が開いていないとか、移民がほとんどいないなどが理由かもしれません。高福祉高負担で行くのか、低福祉低負担でいくのかは国民全体で決める必要があります。お金の実る木はないので、高福祉低負担を続けることは不可能です。今の日本では、子供の世代から借金することで高福祉(年金多すぎ!)低負担(税金安すぎ!)を享受しています。でもそれも限界が見えてきました。借金がどうも焦げ付きそうだということで、国債が低利では売れません。自民党政権下で国の赤字が大きくなりすぎたために、リーマンショックの時に日本は有効な財政処置をすることができませんでした。借金にじわじわと首を絞められていて、身動きできなくなっているのです。日本も民主党が政権党になり、優秀な日本の官僚を操って本当に税支出の無駄を減らせるのか見ものです。新しい大臣は事情を知りませんので、むしろ官僚としてはドサクサにまぎれてさらに予算を増やすような方向に持っていくのではないかと危惧されます。マサが官僚ならそうします。

2009年10月21日水曜日

義務教育

日本の義務教育は中学までです。それに対して、アメリカの義務教育はカリフォルニア州だと高校まで含みます。公立高校が地元にあり、授業料は無料で、その学校の近くに住む人が払う不動産税から学費が支払われます。入学試験はなく、希望者は全員高校に進みます。私立高校もありますが、一般の家庭では公立高校に進学します。高校受験がないので、中学生も楽しそうです。日本もそろそろ高校義務化を考えてもいい頃ではないでしょうか。地方にいくと中学までは地元に学校があるのに、高校になると大きな町に行かないとならず、教育格差を生んでいます。高校まで義務化して、誰でも家から高校に行けるようにすることが日本には必要です。人的資源しかない国ですから、国民の教育レベルを上げることが日本を強くすることにつながります。アメリカの小学校1年生2年生は、少人数学級として1クラス20人までとしています。そこに先生ひとりと助手が付き、遠足などでは親がボランティアとして加わります。日本の子供ひとりあたりの教育予算は先進国中最下位に近く、このままではインドや中国に人的資源の質で追い越されてしまいます。かつてのゆとり教育は日本の国際競争力を確実に下げたと思います。高校を義務化することで高校受験を無くし、大学はアメリカのように高校の成績と共通試験の点数と学生の書いた小論文(エッセイ)をもとに合格を決める方式が望ましいと思います。日本でも中高一貫教育が流行りですが、時代の流れから言えば中学と高校を分ける必要は今の日本にはありません。中卒が集団就職する時代は終わりました。日本の国際競争力を上げるには、高校の義務化が最も効果的だと考えます。そのための財源には、国立大学に回している税金をあてるべきでしょう。国立大学を出たからといって、私利私欲を捨てて国民のために働く人ばかりではないのですから、税金を使って国立大学を優遇する理由はもはやありません。金持ちほど子供に良い教育を付けられるので、人気の国立大学に合格しやすいのも事実です。優秀でもお金の無い人には、お金が無いという証明と引き換えに奨学金を出しましょう。国立大学の学費は大幅に上げて公立高校の学費は無料にし、高校までを義務化する案にマサは賛成です。そのための増税なら、日本の将来への投資として認めます。

2009年10月19日月曜日

年金

アメリカは確定拠出型の企業年金がさかんです。自分が選んだ金融商品に自分のお金を投資するもので、まさに自己責任の世界です。給料の何パーセントかを自分で選び、毎月税引き前に天引きで投資していきます。そのため現在の所得税を減らす効果があり、60歳近くにならないと自由にその金融商品を換金して引き出すことはできませんが、そのころは引退して所得が少ないのでかかる所得税は少なくなります。天引きされた額の50%から100%を会社がさらに上乗せしてくれることもあります。会社にとっても確定拠出型のほうが経費がそのときに決まるので扱いやすく、個人にとっては会社から会社へ企業年金を持ち歩けるので、転職しても不利になりません。政府が運営している公的な年金は社会保障という名前で、これに加入するには社会保障番号が必要です。また日本からの駐在員は一時的に日本の国民年金とアメリカの年金の両方に加入することになります。このため日米の取り決めにより、アメリカの年金を日本の年金に変換したり、その逆が可能です。なお日本の国民年金のように、アメリカの年金も受け取りには最低加入額、年数にして10年ほどが必要です。天引きされる年金加入額には年毎に上限があるので、その額に達するとその年は天引きが止まります。最低加入額を満たしていれば、その先も支払いを続けることで将来もらえる年金の受け取り額は増加します。ただし、公的年金で将来もらえる見込み額は毎年お知らせがあり、それを見る限り相当少ないものとなりそうです。企業年金とあわせても引退後の収入としては不十分なので、マサの回りの人は不動産に投資したり株を買ったりしてお金を増やそうとしています。アメリカ人の引退にかける思いは特別で、これはまた別に書きます。

2009年10月18日日曜日

社会保障番号

外国人がアメリカで働くためには、労働ビザもしくは永住権(通称グリーンカード)と社会保障番号が必要です。アメリカ人の場合は社会保障番号のみで充分です。社会保障番号は新生児から老人まですべての人がもつ独自の番号です。子供のうちは、扶養控除を受けるためにこの番号を親の確定申告の書類に記入します。アメリカに住む人が銀行口座を開くにもこの番号が必要です。大きくなって働き始めると、所得税の天引きと申告のためこの番号を使います。学生のアルバイトにも必要です。そして年金を受け取るには、やはりこの番号を使います。年金のデータをまとめるための個人IDとして作られた社会保障番号ですが、所得の捕捉にも利用され脱税を防止する働きがあります。家のローンを受けるときに必要になる与信調査にもこの番号を使います。この番号は9桁の数字からなり、123-45-6789のように区切って覚えます。逆にこの番号と住所氏名が分かればその人になりすますことも可能で、勝手にクレジットカードを他人の名前で作って借金だけして逃げるという犯罪もよく聞きます。なかなか導入が進まない日本の総背番号制に比べると、年金というエサを使って国民に総背番号制を呑ませたアメリカはうまくやったと思います。

2009年10月16日金曜日

確定申告

アメリカに住むサラリーマンは、ほぼ全員毎年税金の確定申告をする必要があります。給料からの天引きはありますけど、いろいろな控除があるので1年分の所得から経費と控除を差し引き、税額を確定する作業が必要です。1月1日から12月31日までの所得は、会社から1年分の合計額が1月に送られてくるのでこれを使います。それに給料以外の所得を足して、次に経費や寄付のお金、法律上の控除分を差し引きます。家のローンの利子は経費となって所得と相殺されます。非営利団体への寄付も、受取証があれば額にかかわらす相殺できます。こうしたもろもろの作業には時間がかかるので、確定申告の締め切りは4月15日になっています。今はパソコンで確定申告ができるソフトがあるので、税金の計算がとても楽になりました。それでも書類集めと計算で、少なくてもまる一日はかかります。こうして税額を決めると、払いすぎた人は還付されますし、足りない人は締め切りまでに払わなければいけません。毎年自分がどれだけの額を税金として連邦政府と州政府に払っているかが良く分かるので、納税者意識が高まり税金の使い道には大変厳しくなります。これは民主主義の国にとって良いことだと思います。日本のように会社員の確定申告を不要にしてしまうと、政府としては税金を取りやすいし使途について文句を言われにくいので、結果的に税金の無駄遣いにつながります。日本もサラリーマン全員に確定申告させれば納税者意識が高まり、税金の無駄が減るのではと期待します。インターネットで申告できますので、あまり人手も要らないのではないでしょうか。このためには、納税者番号として使える社会保障番号の導入が必要になります。

2009年10月15日木曜日

食べ物の味

日本の食べ物は世界で一番。でもそれはマサが日本の食べ物に慣れているからです。ほとんどの日本人にとってアメリカの食べ物はあまりおいしくありません。日本人にはダシ味が必要です。日本のポテチにはダシ味が付いています。ダシ味に慣れた日本人がアメリカのポテチを食べると、塩味しかしないのでも美味しく感じません。逆に塩味のアメリカポテチに慣れると、今度は日本のポテチに雑味が多くて美味しく感じません。アメリカのように料理を塩胡椒だけで食べるのは祖国イギリスの影響かと思います。ダシ味がないため塩を入れすぎてるハムやソーセージなどの加工食品がアメリカには沢山あります。反対に日本には「味の素」を入れた加工食品が沢山あります。なお味覚は後天的に作られるものなので、年を取ると子供の頃に食べたものが懐かしくなります。11月の感謝祭のころに食べる七面鳥の丸焼きとカボチャのパイなどは、さしずめアメリカのお袋の味といったところでしょう。七面鳥は味の少ない鳥なので、ここでも日本人はつい醤油をかけたくなります。ちなみに肉は少し腐りかけがおいしいそうです。知り合いのアイルランド人は、新鮮な赤い肉をわざわざ「熟成」させて茶色になったものを焼いてたべるのが美味いといってました。日本人にはない感覚ですが、魚の干物を食べる事に似ているのかもしれません。そういえば、ビーフジャーキーというのはアメリカの食べ物でしたね。最近は甘辛に味付けしたテリヤキ味のビーフジャーキーとか、唐辛子で辛くしたビーフジャーキーが人気です。

2009年10月14日水曜日

ここらのアメリカ人

歴史の浅い会社にいると、いわゆる白人の人は少数派です。トップに多いのが英語のうまい白人で、その次がインド人そして中国人です。でもその人たちが全部アメリカの国籍を持っているかというと、そうとは限りません。○○系アメリカ人というのは他の国から来た移民を指します。よくノーベル賞の受賞者はアメリカ人が多いと言いますが、正しくはアメリカ国籍をもつ人が多いのです。アメリカ生まれの生粋のアメリカ人でノーベル賞をもらった人は、それほど多くはありません。アメリカは、山っ気のある優秀な人間を世界中から集めて働かせるのが得意な国です。そのため留学生を毎年沢山受け入れています。そうした外国人がアメリカに住み着いて頭角を現すと、彼らは法律上の利点からアメリカ国籍を取得します。日本と異なり2重国籍を許している国が世界には多いので、祖国の国籍を放棄することなくアメリカ国籍を持てます。またそうした移民の子供は自然にアメリカ生まれのアメリカ人となります。シリコンバレーの会社の中で、アメリカ生まれのアメリカ人は本当に少数派です。シリコンバレーはIC産業といいますけど、それを支えているのはまさにインド( Indo )とチャイナ( China )の移民です。日本人が知っている白人碧眼の「アメリカ人」はここらでは少数派になります。住民にインド系や中国系が多いという意味で、シリコンバレーはアメリカでも実に特殊な場所です。特にアップルの本社があるクパティーノ市だと、住民の過半数は中国系です。

大会社・中会社・小会社

マサはアメリカで従業員1万人以上の大会社、1万人未満千人以上の中会社、さらに千人未満の小会社を経験しました。大会社は健康保険や社員研修が充実している反面、給料はその土地の業界平均ぐらいで、仕事の自由度は一番少ないです。逆に小会社だと株を含めた給料は高めで仕事の自由度も大きくなりますが、資本がしっかりしてないと会社そのものの浮沈が激しいです。中会社はその中間となり、これから大きくなる可能性もあるけど仕事の自由度は減りつつあるという所です。仕事の自由度というのは、言い換えるとひとりの人間がもつ責任範囲となります。大会社にいたときは、会社の年間売り上げに比べて自分の寄与する分があまりにも小さくて、会社にとって自分なんかいてもいなくても同じだなと思っていました。ある意味給料つきで勉強させていただいてました。その次の中会社では自分の責任範囲が大きくなって仕事も面白くなりましたけど、会社そのものが低空飛行でしたのでレイオフされてしまいました。今いる小会社ではさらに仕事の自由度が増して忙しいものの、バックに某大会社が付いているので資本的には安定しています。安定性と知名度を選ぶか、将来性とやりがいを求めるかという選択において、シリコンバレーのアメリカ人は圧倒的に後者を選ぶ人が多いようです。

2009年10月12日月曜日

会社と人の関係

アメリカでは会社と従業員は対等という建前ですので、会社はいつでも人を首にできるし、人はいつでも会社を辞められます。辞めるときに引継ぎというものはまずやりません。レイオフは、言われたらその足で会社を去らねばなりませんし、一応辞任には2週間前に上司に知らせるという会社の規則があっても、その2週間で有給消化する人が多いです。残った有給は会社が買い取らなければなりませんので、有給消化は会社にとってもいい事だとされています。このような状況ですから、会社と従業員との関係はかなりドライです。会社が自分にとって働きやすい場所であればとどまるし、方針の変更などで働きにくい場所になれば、さっさと他の気に入った会社に移ってしまいます。ですから窓際族とか飼い殺しという贅沢は存在せず、かといって過労死なる問題もありません。死ぬほど働かせたら人はさっさと別の会社に移りますから、日本のような長時間労働はできません。共稼ぎの多い土地なので、離婚される恐怖から家族持ちはまず長時間労働はしません。以前はIBMやHPなどといった大会社でレイオフをするのはきわめて稀でした。人数を5%減らす代わりに全員の給料を5%カットするといった手法で不況を乗り越えて来ました。しかし1990年代になると株主がうるさくなり、ちょっと業績が下がると平気でレイオフする会社が増えました。そこでドライな気持ちの従業員に愛社精神を持たせるため、あちこちの会社で会社グッズが流行しました。会社名の入ったTシャツやトレーナー、スタジャンなどシリコンバレーでは誰でも最低2つ3つ持ってることでしょう。

2009年10月11日日曜日

仕事の見つけ方 その4

レジュメの書き方には、それだけで1冊の本が書けるぐらいのいろいろなノウハウがあります。また普段から、レジュメに書けるような仕事をしようとアメリカ人は気をつけています。レジュメには、「これだけの売り上げを上げた」「これだけのコストを削減した」「これだけのソフトを作った」などの具体的な例を書くのが良いとされています。しかし雇う方は、過去にその人がどれだけの仕事をしたかよりも、今後その会社でどれだけの仕事ができそうかを判断しなければなりません。そのためには、話ができる人かどうか、チームワークができる人かどうか、専門知識や経験の量はどれくらいか、頭の回転は速いほうか、そして何よりも同僚として尊敬できる人間であるかどうかを試します。「できる人はできる人を集め、あまりできない人はいっそうできない人を集める」という経験則がこちらにはあるので、面接を通じて自分と同じかそれ以上の力量の人を雇うことがチームメンバには求められます。技術的な面接だと、ひとりに1時間ぐらいかけて複数の問題を解かせるようなものもあります。たとえば、ある4桁の数をホワイトボードに書くと面接者がそれに対応する1桁の数を言います。どんな規則でその1桁の数が導かれるかを、何種類かの4桁の数を書いて調べなさい、というような問題です。10分程度の制限時間内に分かればいいのですが、分からなくてもどんな道筋で考えているかを説明できれば高得点になります。要は面接者に「こいつは使える」と思わせれば勝ちです。

2009年10月10日土曜日

仕事の見つけ方 その3

日本だと履歴書と職務経歴書に写真を添えて人事に申し込むのが手続きですけど、アメリカだと現場のボスが直接必要な人間を採用するので、人事は素行調査や福利厚生などの裏方仕事になります。履歴書と職務経歴書をまとめたようなレジュメというものを作り、目的のポストに適合する自分のアピールポイントを強調します。ちなみに生年月日や性別は差別のもとになるので書きません。書きませんが、大学を出た年などから大体わかります。性別も名前を見ればほぼわかります。建前として年齢や性別は書かないし、聞かないというものです。さて書類審査にパスすると、まずボスが電話で面接します。ここで英語が極端に下手だったり、簡単な質問にも答えられないようだと、いくら有力な人からの紹介でも落とされます。これをパスすると、次はボスが部下のリーダークラスに電話による面接を指示します。ここで専門知識や経験を試されるので、大事な関門です。うまくこれを切り抜けると、今度は会社に呼ばれてチームの人間ひとりひとりと面接します。この面接にはまる1日かかることもあり、半日ずつ2回に分けてやることもあります。面接する方は、レジュメをもとにあの手この手で攻めてきます。レジュメに嘘を書いた場合は、その嘘がすぐバレて面接が中止になり、候補者にはお帰りいただくことも普通です。こうしたチームの人間との面接は最低2回あるのが普通で、最初は採用するボスのチームメンバと面接します。それにパスすると、今度はそのチームと一緒に仕事することになる人間数人と面接します。この段階でボスのさらに上の人間と面接する場合もあります。面接した次の日には、ボスが面接の結果をまとめて採用するかどうかを判定し、採用するとしたらどのくらいの給料を出すかを決めます。会社での面接中に現在もしくは前社での給料を聞かれますので、これはチャンスとみてすこし多めに答えましょう。あるいは直接いくら欲しいですかと聞かれることもあります。これは相手があなたを気に入っている証拠です。逆に面接したのに1週間たっても結果を知らせてこない場合は、評価が芳しくなかったということです。

2009年10月8日木曜日

レイオフ初体験

マサは今まで1度だけレイオフになったことがあります。それは2008年の初夏のことでした。朝の10時ぐらいに突然机の電話が鳴り、ボスからビルの1階にある誰々のオフィスに来てくれと頼まれました。そのオフィスに行くと、ボスと法務の人間が待ち構えていて、会社が不況のためレイオフを行うことにした。ついては君が対象者のひとりだと言われました。「ついにきたかー」とマサは思いました。その時点でボスはオフィスを去り、法務の人がレイオフの書類について慣れた調子で説明を始めました。レイオフの場合、勤続年数1年につき1か月分の給料を上乗せするなどの退職金が付くものですが、このときは会社もお金がないらしく、一律2ヶ月分の給料と健康保険、さらに就職斡旋会社の1ヶ月無料使用という条件で首になりました。面白いのはこの後で、書類を持って自分の席に戻ると、さっきまで使っていたパソコンが勝手にログアウトされてもうログインできません。これはレイオフされた人が頭に来て会社の秘密を盗んだり、会社の大事なシステムを壊すなどの破壊行為を防ぐためらしいです。ひどい会社だと、自分の席に戻ることなくビルの外に追い出されるそうですが、マサの会社はそこまで冷たくはなくて、私物を整理したり、周りの人にレイオフになったからバイバイと別れを告げる時間はもらいました。自分だけでなくグループごとばっさり切られたので、自尊心が傷つくことはなかったのですけど、さっき法務の部屋に一緒にいたボスまで首になったのはちょっと可哀想でした。

2009年10月6日火曜日

仕事の見つけ方 その2

アメリカでは仕事に人を付けますので、同じポストにいるかぎり給料は同じです。ずっと同じ会社にいるとポストはまず変わらないので、給料もあまり変わりません。ポストを変えることで給料があがり、会社を変えることでポストが変わります。日本では人に仕事を付けるので、まず人を雇ってからどの仕事をやってもらうか考えたりしますけど、アメリカでは人を雇う目的が特定の仕事をやってもらうためとはっきりしているので、その仕事が会社の方針変更などで不要になればポストもなくなり、その人も首になります。たとえその人がどんなに優秀でも、会社に同じようなポストの空きがないとか、本人のやりたい仕事がないとなればあっさり首です。前の会社で、私のいた10人ほどのグループがそっくり切られたときは、やはりそのグループのボスも首になりました。身軽なアメリカ人ですと、充電と称して旅行に行く人もいれば、大学に入って別の分野の勉強を始める人もいます。首になったときの、あの腰の軽さは見上げたものです。

2009年10月5日月曜日

仕事の見つけ方

マサはアメリカに来てから4社目の会社に勤めるエンジニアです。日本ではHPの子会社にいたので、通算5社目になります。アメリカでの仕事の見つけ方は、インターネットの職探しサイトだとか、新聞の求職欄だとか、知り合いのコネだとか、はたまた会社のサイトからといろいろあります。職探しのプロは、この中でもコネを重視してます。会社の求人は、まずポストが空くか作られることで発生し、社内の人間で適任者がいなけでば、社内の人間の知り合いに声をかけるよう頼みます。この時点で相当のポストは決まってしまうので、残りのポストが公募されることになります。シリコンバレーですと、公募されるのは求人全体の約3割だそうです。そのため普段からみんな人脈作りは重視していて、お昼に他の会社の知り合いとランチを食べることは少なくありません。シリコンバレーの人は外のランチに2時間ぐらいかけることもザラです。それに最近多いのが、LinkedInという職探しに特化したSNSです。このサイトは自分の知り合いにメールを送って登録してもらい、コネを作るための道具となっています

2009年10月4日日曜日

シリコンバレーは今日も晴れ

日本の皆さん、こんにちは。アメリカにいる皆さんも、こんにちは。マサです。訳あってカリフォルニアの通称シリコンバレーにいます。シリコンバレーは今日も晴れです。いつも天気がいいです。冬は雪も降らず、晴れか雨です。春と夏と秋は、ほぼ毎日晴れます。そんな能天気なシリコンバレーにいると、自分まで能天気になります。よくアメリカ人は陽気で明るいと言われます。そんなアメリカ人でも特にシリコンバレーの人はネアカです。どこの世界にも建前と本音はあるでしょうけど、マサの身の回りの人は本音に忠実に生きている人が多いのです。そんなシリコンバレーに住んではや20年。日本のバブル経済も経験せず、これまで生きてきました。たまに行く日本と住んでいるアメリカとの違いに今でも驚かされ、それをブログにしてみようと思ったのがきっかけです。どうぞお見知りおきを。