2022年3月31日木曜日

役人の発想

こちらに「マイナ保険証で初診21円増」という記事[^1]があります。まったく役人の発想はアホですね。せっかくマイナンバーカードを普及させようと保険証として使えるようにしているのに、その足を引っ張るような値段を付けてます。こうした矛盾する政策をさらっと出してくる所が日本の役所の欠点です。目の前の事しか視ていない、木を見て森を見ず、全体最適ができないのは致命的です。

^1: https://nordot.app/881092504909692928

2022年3月30日水曜日

あきらめ

若者が「少子高齢化や経済低迷で日ごとに社会が悪くなり、選挙で良くなる実感はない。」[^1]と言っている現状は「あきらめ」と表現できます。日本の将来にとってこれは大問題です。教育の失敗と言ってもいいかと思います。民主主義は国民が最終責任を負うシステムです。その国民となる若者が現状をあきらめていては、何も良くなりません。どうしてこんな国になってしまったのか。筆者がアメリカにいたこの30年間に日本は進むべき方向を間違えていたという事です。「経済二流・政治三流」という問題です。

2022年3月29日火曜日

東京の第7波

東京都のコロナ陽性率[^1]が上がっており、次の波が始まったようです。BA.1のあとBA.2が拡がる国が多いので、BA.2が感染を拡げている可能性があります。BA.1にかかった人はBA.2にかからないという海外の報道もあり、ワクチンも重症化を防ぐと確認されているので、BA.2を心配する必要があるのは高齢者か免疫不全の人です。せっかっく作った「ワクチン接種・検査パッケージ」を再度活用して、若者にお金を使ってもらいましょう。

^1: https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/monitoring

2022年3月28日月曜日

コロナ第6波の結果

日本のコロナまん延防止法も21日で終了したので、第6波の結果を示す記事[^1]が出てきました。2021年夏のデルタ株感染と較べると、今回のオミクロン株感染にはふたつの特徴があります。第一に感染者が5倍と増えた事と、第二にその割には重症者が増えなかった事です。ところが高齢者の死亡も5倍となっており、それを問題視する意見もあります。高齢者の死亡は基礎疾患の悪化や誤飲性肺炎が主な原因なので、コロナが原因というよりは高齢そのものが原因です。感染予防や医療技術の発達により寿命が延びた老人が、ここにきて限界に達したというのが実情です。75歳以上の高齢者が死亡するのは自然な事であり、若者に資源を残すという意味で最後の貢献をしてくれたと筆者は思います。

^1: https://news.yahoo.co.jp/articles/99a36f097f53e57269ce07c07920ef1287b4f3e4

2022年3月27日日曜日

物価高対策?

ガソリンに始まって、物価高に対して税金を使って物価を抑える政策[^1]が始まっています。その一方で日銀は金融緩和を続けており、物価が安定的に年2%上がるように国債を買っています。つまり日本として物価を上げたいのか下げたいのか分かりません。政府と日銀があべこべの方向を目指しているように見えるのは筆者だけでしょうか。物価を上げたいのなら物価高は放っておけば良いはずです。せっかくインフレになりつつあるのに、何が問題なのでしょう。

^1: https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220323/k10013547101000.html

2022年3月25日金曜日

できる事から?

日本人は「できる事からやる」と言うのが好きです。もちろん「何もやらない」よりはマシです。でもこの言葉の裏には「できない事はやらない」という意味が隠れています。本当は「できない(と思われている)事」も、どうしたらできるのかまで考える必要があるのに「できる事はやった」と安心してしまうのが問題です。こちらの記事[^1]では、日本の政治が楽な仕事だけしてきた結果として今の日本の没落があると、宮内義彦氏が指摘しています。「改善ではなく改革が必要」という氏の意見には賛成です。移民、DX、岩盤規制などこの20年でほとんど進展がありません。これは国民が政治を自分事として捉えず人任せにしてきたためです。特に若者の投票率の低さは大問題でしょう。

2022年3月24日木曜日

純血主義

日本はいいかげん純血主義をやめましょう。これだけ人口が減って国が維持出来ないと分かっていながら、移民を受け入れないのは純血主義があるからです。得に難民を受け入れないのは人権侵害です。難民は難がある民ではありません。避難民に由来する言葉で、母国から避難してきた人です。せっかく日本を選んで来てくれたのに、追い返してしまうのは理解できません。日本の法律上外国人は日本に来てすぐ日本人にはなれません。永住権を取るだけで数年かかります。難民を助けるのは日本の国際的義務です。

2022年3月23日水曜日

国家安全保障

日本人の好きな「安全・安心」の安全が揺らいでいます。地震が増えていること、ロシアのウクライナ侵攻でロシア産エネルギーがなくなること、新型コロナによるパンデミックなど心配の種は尽きません。その中でもロシアは一番の問題です。エネルギーと食料を外国に頼る日本は安心できません。国家安全保障としてエネルギーと食料の国産化は必須です。このふたつはロシアや中国に頼るなという事です。幸い日本は場所が良いので、太陽光発電や農業強化の余地がまだ沢山あります。すでに太陽光発電などの再生可能エネルギーは20%[^1]を占めており、これからも増加します。逆に遅れているのが農業です。米だけではカロリーが不足するので小麦の価格を上げて国内生産を増やすとか、海を使った食料の増産など課題が山積みです。日本の「安全・安心」には長期戦で取り組む必要があり、ぐずぐずしてはいられません。

2022年3月22日火曜日

意図的脱線

この記事[^1]は本質を見誤っています。新幹線は大地震を検知すると架線への送電を止めます。これは安全に列車を止めるためです。送電停止を検知すると新幹線は自動的に非常ブレーキをかけます。そこでもし地震の揺れが大きいと、レールから車輪が外れることもあります。でもこれは列車が横倒しになるよりマシです。もし脱線を防いでしまうと、かわりに車両が横倒しになります。そうなると乗客は大けがをするでしょう。新幹線が地震で脱線するのは意図的なのです。これにより乗客のケガを防ぎ、車両破壊も最小限にとどめる事ができます。

2022年3月21日月曜日

電力不足

関東は地震の影響で電力需給が逼迫しています。東京電力が3月22日に気温が低下して電力の余裕が3%を切ると予想したので、政府は初めての電力需給逼迫警報を出しました。こちらのグラフ[^1]は現在の需要と供給を表しています。暖房に電力を使う場合、電熱器とエアコンのふたつの方法があります。電熱器は電気を生炊きするので、100ワットの電熱器は100ワットの熱を出します。これに対してヒートポンプであるエアコンは電気で屋外の熱を部屋の中に移動させるので、100ワットの電力でその5倍ぐらいの熱を部屋に持ち込みます。エアコンはヒートポンプを使うので、暖房としては電熱器の数倍の効率があります。つまりエネルギー効率を考えたら、なるべく電気の生炊きをさけてヒートポンプを使うべきです。オイルヒーターとか電気ストーブ等の電熱器は価格が安いものの、エネルギー効率が悪いので温暖化をさける意味でもその使用を減らすべきでしょう。もちろんガスや石油で暖をとれば、電気の使用は減らせます。全国の電力需要も東北や北陸は厳しい状況[^2]です。


同日追記
10%の節電目標に対して、その半分もありません。テレビの放送局を半分止めれば?

2022年3月20日日曜日

国会議事堂

これは笑えますね。日本の国会議事堂にオンラインで国家元首が演説する方法がないという事実。日本のIT後進国ぶりが際立っています。議長の背後の壁にスクリーンを天井からつるし、大型プロジェクターでZoom画面を写せばいいと思うのは筆者だけでしょうか。前例主義もあるでしょうけど、議員の思考停止も影響していると思います。おそらく今でも議事堂へのパソコンやタブレットの持ち込みも禁止[^1]しているのではないでしょうか。いつまで昭和の亡霊をひきずるつもりなのか、議員には猛反省を促したい。そのかわり携帯電話の持ち込みは許されているようです。


2024年04月13日追記
こんな石頭の老人たちに国家権力を握らせていては日本が滅びます。

2022年3月19日土曜日

政治とスポーツ

ロシアのウクライナ侵攻について、「政治とスポーツは別」と発言するアスリートがいます。プロは競技を見せる代わりに観客からお金をもらっています。その観客が「ロシアやベラルースの競技を見たくない」と思うなら、このふたつの国のプロは競技できません。この場合そうしたプロはほかの場所で競技をするか、それぞれの国内で競技をする事になります。観客が望むものを提供するのがプロです。「政治とスポーツは別」でも、プロである以上観客を無視する事はできません。なぜ観客が「ロシアやベラルースの競技を見たくない」と思うのか、それは軍事大国が隣の国を一方的に力でイジメているからです。アスリートは政治家ではないので、この場合は被害者です。しかし加害者である国のトップに迎合するなら、その立場は被害者から加害者に変わります。「政治とスポーツは別」と言うなら、加害者になってはいけません。

2022年3月18日金曜日

真珠湾攻撃

12月7日はアメリカにとって永遠に忘れられない日です。ハワイの真珠湾が日本海軍に奇襲攻撃され、この日を境に国民世論が様子見から積極参戦に傾きました。売られたケンカは買うという態度です。日本では奇襲攻撃と敗戦への後ろめたさから、外国人が日本人の前で真珠湾攻撃を口にすると居心地の悪さを感じます。それは日本人にとって太平洋戦争が消化できてないからです。戦犯を処刑したのは占領したアメリカであり、日本人がみずからの手で白黒を付けていないからです。逆に8月15日は日本にとって終戦記念日(正確には敗戦記念日)ですが、アメリカにとっては何の記念日でもありません。アメリカ人の琴線に触れるには、真珠湾攻撃を持ち出すのが効果的です。それを日本人に対する侮辱だと感じる人は、なぜ日本が太平洋戦争を始めたのか、なぜ国民は戦争を望んだのかを理解する必要があります。あの頃に樺太や大陸に渡って金持ちになる事を夢見た日本人はたくさんいたのです。

2022年3月17日木曜日

検査しなけりゃ陰性

大多数の若者はオミクロン株にかかっても無症状か「軽い風邪」で済むので、職場で感染者が出ても「検査しなけりゃ陰性」という考え方が出てきました。ウィズコロナ、つまりコロナと共生すると決めた日本は、もっと現実的になる必要があります。感染者を追跡する[^1]のではなく、ワクチン接種者を増やすべきです。何のための検査か、何のための追跡か思い出して下さい。ゼロコロナをあきらめた以上、もう濃厚接触者を調べる必要もありません。感染者を減らすカギはワクチン接種です。

^1: https://www.tokyo-np.co.jp/article/166276

2022年3月16日水曜日

コロナの終わり

日本でもオミクロン株が感染を拡げて抗体保有者を増やしたので、コロナの終わりが見えてきました。ワクチンの3回接種と抗ウイルス薬のおかげで重症者も減り、集団免疫を獲得しつつあります。現在のコロナ死亡者は基礎疾患の悪化が主な死因で、それに高齢者特有の誤嚥性肺炎と老衰が加わっています。つまりコロナそのもので死ぬ人はいなくなってきました。夏までにはマスクも不要になり、各種制限もなくなると予想します。もちろん新型コロナそのものは地球上からなくなりません。季節的な風邪の原因となるウイルスとして感染は続きます。でも心配な人はインフルエンザと新型コロナのワクチンを毎年受ければ大丈夫です。変異株発生の可能性を減らすために、ワクチンの3回接種を強く推奨します。

2022年3月15日火曜日

無駄に多い支払い方法

日本の小売業は無駄に多い支払い方法に悩まされています。現金、クレジットカードの他、プリペイドカード(nanaco, WAON, PASMO, Suica)、QRコード(PayPay、メルペイ、楽天ペイ、d払い)、スマホペイ(Apple Pay, Google Pay)さらにポイントカードにポイントを貯めるか、そのポイントを使うかという選択肢があり、レジの機械も複雑になる一方です。明らかにお店と利用者の双方にとって無駄なコストを生んでいます。自由経済と言えばそれまでながら、お店にとってキャッシュレスの恩恵を得られない仕組みになっています。QRコードの一本化も失敗し、悲惨な状況です。かつてのVHS対ベータの争いと同じ無駄が起きています。

2022年3月14日月曜日

大人を子供扱いする日本

夕方に明日の天気予報をテレビで視ると、気温や湿度に加えて服装のおすすめまで教えてくれます。朝晩は寒いからコートが必要とか、昼間は暖かいから薄手のシャツが良いとか。これって「余計なお世話」と思うのは筆者だけでしょうか。気温により何を着るかは個人の好みだし、人により気温の感じ方も違うから「自由にさせてよ」と思います。日本には「大人を子供扱いする」傾向があり、「分かりやすく」という理由で個人が決めるべき事まで他人が口出しする事があります。親切のつもりで「余計なお世話」になっている事が多いのが日本です。

2022年3月13日日曜日

無駄の上塗り

厚労省がコロナ対策として無駄に無駄を重ねています。入国者を追跡すために作った「入国申請システムERFS」が個人情報を公開していたという問題[^1]があり、そもそもこんな入国者の追跡を今やる必要があるのか、誰も検討していません。コロナはオミクロン株で終わります。予防注射も3回となり、抗ウイルス薬もあるのに、なぜ無駄な入国制限を続けるのか分かりません。専門家集団である厚労省は、検疫が無意味な事を知っています。デルタ株もオミクロン株も国内に入りました。国内でウィズコロナをしているのに、入国時にゼロコロナを目指すのは矛盾しています。税金の浪費を重ねる厚労大臣は首相に反論できないのでしょうか。

^1: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA070NK0X00C22A3000000/

2022年3月11日金曜日

難民受け入れ

ウクライナ戦争で日本ができる国際貢献は、ウクライナ難民の受け入れです。日本は人口が減る国なので、一石二鳥です。数万人の難民を日本に受け入れるべきでしょう。日本に来たいウクライナ人は多くはありません。希望者を受け入れるには日本語教育や住宅も必要となります。でも日本には誰も住んでいない家が地方だけでなく、都市部にもたくさんあります。プーチンの横暴に対してわずかな経済制裁しかできない日本は、人道支援としてウクライナ難民へ住宅や仕事を提供する義務があります。ウクライナ人は教育レベルが高いので、ITの仕事などはすぐ可能です。G7の一員として、日本にはやるべき事がたくさんあります。対岸の火事として見過ごす事はできません。

2022年03月18日追記
この日本政府の対応はやや遅いけど、良い方向です。人命救助ですから。

2022年3月10日木曜日

ドイツの誤算

クリーン・エネルギー使用国として原発を止めたドイツに逆風が吹いています。まさかロシアが欧州で戦争を始める事はないと判断したメルケル氏の置き土産が、天然ガスのロシア依存[^1]です。そのまさかが現実化してしてまい、ドイツの天然ガスはこれから先細りとなります。来年はロシアのかわりに中東やアメリカから輸入するでしょう。ロシアに依存する形で原発廃止を決断したのは間違いだったという事です。天然ガスも燃やせばCO2が出るので、そもそもクリーンとは言えません。エネルギー資源を他国に頼るのは、食料を他国に頼るのと同じくらい危険きわまりない判断です。日本もこれを他山の石として、再生可能エネルギーの国産化を進めましょう。日本が輸入しているロシア産原油も、経済制裁として購入を凍結すべきです。それによるインフレは、日本の安全保障に必要なコストです。

2022年3月9日水曜日

年金と住民票

筆者はアメリカに30年いたので、日本の10年勤続という年金の必要条件は満たしません。ただし海外にいた期間は加入期間に含める事ができるので、日本で働いた7年半と合わせて2年半以上海外にいた事を証明できれば、額は少ないながらも日本の年金受給は可能です。ではどうやって海外にいた事を証明するのでしょう。日本人は住民票を抜いて海外に移住するので、海外に転出した時期と海外から転入した時期を組み合わせれば、その間は海外にいたという証明になります。住民票はオンラインで管理されおり、職員が見ればデータとしてこうした時期は分かります。でも自治体が発行した「除票」(転出により削除された住民票)でないと証明にはならないという規則なので、以前住んでいた自治体から紙の「除票」を取り寄せる必要があります。あまり古い「除票」は残っていないので、筆者がこの方法を使えるかどうかは不明です。マイナンバーは役立たず、住基ネットも利用できません。何のためのオンライン化なんでしょうか。日本は紙ベースの手続きが多く、IT後進国といっていいかと思います。

2022年3月8日火曜日

エネルギー危機

ロシアへの経済制裁が世界的なエネルギー危機を起こしています。ロシアは原油や天然ガスの主要な輸出国であり、エネルギーの貿易に占める割合は4%[^1]です。つまり世界は4%のエネルギー節約を求められています。地球温暖化のためにCO2を減らす必要がある中で、たった4%の節約もできないのが世界の実情です。かといってアメリカやサウジアラビアが原油の生産増加に転じるかというと、これも地球温暖化につながるので簡単ではありません。ただし石油や石炭の値段が上がれば、相対的に太陽光や風力による発電のコストが下がり、脱炭素には役立ちます。

2022年3月7日月曜日

コロナ規制撤廃

せっかく作った「ワクチン・検査パッケージ」を使わず、相変わらず「集会・飲食店の規制」にとどまる日本のコロナ対策は理解不能です。こちらの記事[^1]には「オミクロン株が若者にとってはただの風邪」であり、「規制が厳しすぎる」という指摘があります。その結果「高齢者と若者で規制を分けるべき」となっており、納得できる内容です。とくに「ワクチン3回接種」よりも「コロナに感染した方」がコロナに罹りにくいという指摘は一理あります。また高齢者はもともと免疫が弱いので、ワクチンが効きにくいのも事実です。ワクチン接種で高齢者を優遇したように、コロナ規制撤廃では若者を優遇するのも手でしょう。これは「高齢者差別」ではなく「高齢者保護」です。

2022年3月6日日曜日

反ロシア運動

世界中で反ロシア運動が起きています。ところが中には間抜けな運動もあるようで、例えばアメリカで売られているウオッカの大半は自国を含むロシア以外で作られたもの[^1]なのに、そうしたウオッカをトイレに捨てるアメリカ人がいるそうです。日本は天然ガスや原油、非鉄金属、石炭、カニなどの海産物をロシアから輸入[^2]しています。エネルギーをロシアに依存する危険性が明らかになったので、日本は今後ロシア産のガスや石油を使わない方向に進みます。では海産物はどうでしょう。輸入されるカニやウニの半分近くがロシア産[^3]なので、日本人はロシア産のカニやウニを排除出来るでしょうか。国内のロシア人やロシア・レストランを攻撃するという間抜けな運動ではなく、ロシアとの貿易を止める勇気は日本にあるかという疑問です。経済制裁は双方に被害をもたらすので、日本人にもそれなりの覚悟が必要です。

2022年3月4日金曜日

東京都の感染者数

東京都のオミクロン株感染者数が高止まり[^1]しています。BA.1の上にBA.2の感染が重なっているのか、検査の目詰まりにより感染のピークが実はもっと遅かったのか、その理由ははっきりしていません。東京都の陽性率のピークは2月の中旬[^2]なので、そこが感染のピークだったと考えるのが自然です。すると3月末まで感染が続くと考えられます。つまり東京都の「まん延防止措置」が再度延長される可能性があるという事です。いずれにせよ気温の上昇とともに感染機会が減るので、第6波は4月上旬までには終わるでしょう。桜の下での宴会も夢ではありません。3回目のワクチン接種でコロナ制限をなくしましょう。

2022年04月01日追記
日本のコロナはBA.2が半分近くになり、ふたつ山の感染となっています。

2022年3月3日木曜日

オミクロン株の死亡率

厚生労働省の助言機関が「オミクロン株感染の致死率は、季節性インフルエンザよりも高いと考えられる」と発表[^1]しました。オミクロン株の0.13%に対して季節性インフルエンザを0.006%ないし0.09%と見積もっています。ただし「どちらも全ての感染者を把握することは不可能なため、正確な比較が難しい」とも言っています。無症状感染者が9割とされるオミクロン株の場合、この数値は多めに出ます。そのうえ誤差範囲を明示せずに0.13%とひとつの数字を出すと、これが正しいものと誤解される恐れがあります。科学的には誤差範囲まで見積もるべきで、この数値はあてになりません。また日本では基礎疾患の悪化で亡くなっても、たまたまコロナに感染しているとコロナの死亡者として数えるので、ここでも多めにでます。したがって「オミクロン株感染の致死率が季節性インフルエンザよりも高い」というのは大いに疑問です。感染者の定義が検査陽性だとすると、それは全ての感染者数を表しません。

^1: https://www.yomiuri.co.jp/medical/20220302-OYT1T50269/

2022年03月15日追記
こちらの記事では、第6波でコロナによる死亡とされた人の3割は、コロナ以外の誤嚥性肺炎や老衰で死亡した事が岡山県より報告されています。

2022年3月2日水曜日

無駄な検疫

成田空港の入国検疫がパワーアップしています。8枚の書類を読んで訪問した国と住所と氏名を書かせ、厚生労働省のサイトでほぼ同じ内容の情報を記入して今度はQRコードを作らせ、さらにMySOSアプリとCOCOAアプリを自分のスマホにインストールしなければいけません。2020年に始まった日本の検疫は、費用対効果の検証がないままより複雑な仕様になっています。その上この一連の手続きと抗原検査には1時間半ほどかかります。たくさんの人手をかけて効率良くやっている事は認めます。でもこられはすべて現時点で無駄な作業です。ブースター接種まで終わっていれば、3月から自宅待機も不要となっています。飛行機内で記入した書類も古い物だったので、空港で書き直しました。こんな無駄な作業のために税金を使って欲しくありません。国民の「安心」を支える検疫には、大幅な見直しが必要です。