2010年3月7日日曜日

二重国籍

アメリカは二重国籍を認めている国です。アメリカは他国の国籍を持ったままアメリカ国籍を持つことを許しています。こうした二重国籍を認めている国は、アメリカのほかにもフランス、カナダ、イギリス、ドイツ、スイス、メキシコ、韓国など多数あります。2008年ノーベル物理学賞を受賞した南部 陽一郎氏はアメリカ国籍ですが、マスコミは日本人受賞者として扱っています。これなどももし日本が二重国籍を認めていれば、こうした不正確な扱いはしなくて済んだのではないでしょうか。アメリカにいる限り、アメリカ国籍でないと不利な事は多々あります。たとえば軍需産業ではアルバイトすらできません。南部氏は、アメリカ政府からの研究費を受けるためアメリカ国籍を取得したと聞いています。頭脳流出があっても、国籍まで捨てる必要がなけでば日本国民であり続けることができたのに残念です。国民の国籍をひとつに限定することが本当にプラスになるのかどうかを日本の皆さんによく考えてほしいと思います。ちなみに日本に住む外国人に地方選挙権を与えるのにはマサは反対です。でも二重国籍を許すことでそうした外国人に日本国籍を持ってもらい、選挙権ををはじめ日本国民のもつ権利と義務を共有するのには賛成です。たとえ日本が好きで日本に骨を埋める覚悟をしていても、母国の国籍を捨てたくない人は多いと思います。アメリカは出生地主義なので、親がアメリカ人でなくてもアメリカ国内で生まれた人にはアメリカ国籍が与えられます。でもシュワルツネッガーのように後からアメリカ人になった人には大統領になる権利がありません。つまり二重国籍を許していても、必ずしも100%同じ権利が与えられるわけではありません。世界の優秀な人材を日本に呼ぶには、二重国籍を認めたほうが良いとマサは思います。外国人から見て、二重国籍を許さない日本はアメリカやカナダに比べて偏狭で住みにくい国と見られてしまいます。もし日本への頭脳流入を促進したいのであれば、制限付きで二重国籍を許した方が良いでしょう。