2020年2月23日日曜日

The Silver Tsunami

「人口の中で高齢者が増えること」という意味です。高齢者を表すsilverと、それが津波のように押し寄せてくるという隠喩(metaphor)です。ミレニアル世代(the millennial generation)つまり1980年代から1990年代に生まれた人にとって、親やその上の世代は寿命が延びたために津波のように見えるという事です。このまま「シルバー津波」とすれば日本でも使えます。すると「高齢者を津波扱いするなんて」という声が聞こえてきそうです。でも無機的な「少子高齢化」よりも事の本質を表していると思います。着実にやってくる問題であり、この津波で被害を受ける(高齢者の年金と医療費を払う)のはミレニアル世代です。でもミレニアル世代が高齢化したとき、この世代の年金と医療費を払うはずの若者は大幅に不足しています。それが少子化の怖い所です。

2020年2月15日土曜日

町並みの劣化

無人の家は古くて壊れかかっている事が多く、町並みを汚しています。また閉店した古い店もシャッターに落書きされたり、汚れたガラスや看板をそのままにしているので、町並みを汚しています。町が老化するにつれて、こうした古い家や閉店した店が手入れされる事なく増えるので、町が汚くなります。日本のあちこちで、こうした町の劣化が進行しています。少子高齢化は町並みの劣化にも表れています。

2020年2月8日土曜日

スポーツ中継は寡黙でいい

日本のテレビでスポーツ中継を視ると、アナウンサーやレポーターがひっきりなしにしゃべっています。でも個人的にはもっと観戦に集中できるよう彼ら彼女らに寡黙になってほしいと思います。相撲の中継ぐらいの頻度でしゃべってくれれば十分です。例えばサッカーの試合なら、ボールを蹴る音とか観客のざわめきとかを聞きたいので、いちいちボールが渡った選手の名前を言わなくても十分です。主観的な解説も要りません。試合の前後やハーフタイムでたくさんしゃべるかわりに、試合中は寡黙になっていただけませんか。スポーツ中継の主役はあくまでもスポーツ選手なので、アナウンサーは脇役に徹してくれたらと思います。

2020年2月2日日曜日

海外雄飛と海外逃避

多くの日本人にとって日本以外の国で暮らすのはおおごとです。これを表す言葉が「海外雄飛と海外逃避」です。どちらも海外に行くことを大げさに捉えています。人が地方から東京に働きに来るのと、東京から他の国に働きに出るのとは本質的に同じ事です。よりよい仕事を求めて住む場所を変える当たり前の事です。ところが島国に住む日本人には海の外は「怖い」場所のようです。そもそも海の外がどういう場所かも知らないため、マスコミが報道するテロや事故のニュースに影響されています。当たり前の暮らしや安全な生活ではニュースにならないからです。死ぬ気でがんばれば、現地の言葉はすぐ使えるようになります。それが出来なきゃ生きていけないとなれば、誰だって必死で新しい言葉を覚えます。日本はチャンスの少ない国です。特に若者と女性にハンデがあります。人口が減る国に明るい未来はありません。となれば、海外で自分の可能性を試す事もぜひ考えて欲しいものです。留学やワーキング・ホリデーで他の国に暮らすのは、後で必ず人生の役に立つ事まちがいありません。