2022年4月30日土曜日

プラゴミ

日本のプラゴミは大半が燃やされています。これをサーマル・リサイクルと呼ぶのは日本だけ[^1]で、世界標準では燃やすのはリサイクルではありません。それに燃やすとCO2も増えるので、環境にはちっとも良くありません。ではなぜ日本はプラゴミを燃やすのでしょうか。それはコスト的に燃やすのが一番安価だからです。それに生ゴミは湿っていて燃えにくいので、熱量の多いプラゴミが混ざっている方が良く燃えます。もちろんその熱量は部分的に温水プールや暖房に使われたり、発電に使われるので無駄にはなりません。日本のゴミ処理の良い所は回収率が高いという部分で、川がごみで一杯という問題はありません。プラゴミを減らすには法律による規制が一番です。食品容器も紙製が増えてきたので、液体容器をガラスや紙に変えたらどうでしょうか。

^1: https://forbesjapan.com/articles/detail/24796

2022年4月29日金曜日

円安地獄

日銀は日本のインフレが2%を維持するまで量的緩和を続けます。ウクライナ戦争とコロナ・インフレにより、その2%のインフレが間近に迫ってきました。円安は日本の金利とアメリカの金利の差が原因で、アメリカの金利が上がるのでますます円安になります。そのため輸入物価がさらに上がり、日本は待ちに待ったインフレとなります。そこで日銀は量的緩和を止めるでしょうか。毎年の赤字国債が定常化し、国債10年物の無制限購入で長期金利を抑えている日銀に、方針を変える勇気はあるでしょうか。来年の4月から日銀のトップが変わるので、当然そこで何らかの方針変更があるでしょう。でも日銀は今や手詰まりです。円安を避けるために長期金利を上げれば、政府の国債利払いが跳ね上がります。政府の予算は毎年の赤字国債を前提にしており、量的緩和を止めると政府の予算が成立しません。結局これまでに重ねた借金をどこかで返さねばならず、増税か円安かという選択しか残りません。

2022年4月27日水曜日

専門家

新型コロナとウクライナ戦争に共通する話題があります。それは「専門家はいざという時にあてにならない」という事です。専門家は過去に起きた出来事から学びます。なので過去と同じような問題にはその知識が使えます。ところが新型コロナでは「無症状感染者が多い」という過去になかった問題に直面し、初期の感染拡大を防げませんでした。接触感染よりも空気感染の方が多いという事も後で分かり、専門家も素人も新しい問題には大差ないという事が分かりました。ウクライナ戦争も多くの専門家は「ロシアは威嚇だけで侵攻はしない」と言っていました。結果はご存じの通りで、20世紀型の戦争が21世紀のいま起きています。専門家といえども限界があるという事を専門家自身は言いません。分からない事をちゃんと分からないという専門家は少ないのが現実です。テレビで発言する専門家の言う事を鵜呑みにせず、自分の頭で判断できる知識を普段から身に付ける必要があるという話です。

2022年4月25日月曜日

秋葉原の運命

子供の頃から通っていた秋葉原も時代とともに相当変わりました。かつて電気街と言われた秋葉原には二つの系統の店があり、家電を売る店と部品を売る店が混在していました。家電を売る店はパソコンや携帯電話も売るようになり栄えたのに対して、部品を売る店は毎年減っていきました。自作の無線機を作るのが趣味だった筆者は部品屋の常連でしたが、自分は少数派である事は自覚しており、部品屋という商いが長くは続かない事も予想していました。令和の今そうした部品屋を訪ねると大半の店が閉まっており、開いている店にもあまり活気がありません。例外的に元気なのは秋月のような会社で、ネット経由で部品を買える所が好評です。昔ながらの小さな部品屋は今でも抵抗一本いくらという商売を続けており、そこはまるで昭和の世界です。店のオヤジが引退したらその店もなくなります。高架下の電気街やラジオデパートはゆっくり衰退しており、いずれ他の業態に置き換えられるでしょう。メイドカフェとかアニメ関係の店が増えているので、オタク系の客や海外からの観光客が増えています。部品屋の選択と集中が進み、会社組織として生き残ってくれれば筆者は安心です。

2022年4月24日日曜日

事務職の需要

2050年には事務職の需要が42%減るという記事[^1]が出ました。日本はデジタル化が不十分なので、2020年と較べると30年後の事務職の需要が42%減るというのは「最低このくらい」という見積もりです。実際にはもっと大きく減り、半減すると考えればいいでしょう。つまり2022年の今年に生まれた人が28歳になると、事務職の仕事はないと思ったほうがいいでしょう。

^1: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA223880S2A420C2000000/

2022年4月23日土曜日

3回接種のエサ

新型コロナワクチンを3回接種する人を増やすにはエサが必要です。たとえば3回接種したらマスクは不要で、飲食店での会合も人数制限をなしとするなどです。特に若者の接種率は低いので、3回接種したら何でもできるという自由を与えましょう。もともと無症状が多くワクチンの副反応が強い年齢層なので、エサ抜きで接種が進むとは思えません。逆に言うと3回接種してもマスクが必要なら、ワクチンの有り難みはないという事です。

2022年4月22日金曜日

新型コロナ収束

どうやら東京の新型コロナがようやく収束に向かっているようです。新型コロナ陽性率[^1]がこの1週間でだいぶ下がり、BA.2による感染の山が終わったと思われます。これからは気候が良いので室内感染は減ります。重症者の数だけ見れば新型コロナはもはや「普通のカゼ」です。そのため若者にはエサを与えて3回目のワクチン接種を促すとともに、ごく一部の人に見られる新型コロナの後遺症を避けてほしいと思います。新型コロナウイルスは間接的に脳にダメージを与える事が報告されており、後遺症は若者に多い傾向があります。ワクチンが重症化を防ぐ事と合わせて、SNSなどを使った若者への積極的な情報発信が必要です。子供へのワクチン接種も親への情報発信がカギとなります。

^1: https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/monitoring

2022年4月21日木曜日

ユニクロと日本電産

衣料品のユニクロと電気モーターの日本電産、一見何の関係もなさそうな日本の優良企業が同じ問題を抱えています。それは社長の後継者問題です。どちらも創業者の強烈なリーダーシップで急成長した会社で、そのリーダーが外部から招いた後継者が元リーダーの期待にそぐわず、元リーダーが再びリーダーに返り咲くという結果になっています。これは決して珍しい事例ではなく、アメリカのアップルだって同じ誤りをしています。外部からリーダーを招くと内部のたたき上げは反発します。外部から招いたリーダーが成功するのはリストラする時だけで、しがらみのない外部の人間なら合理的な削減ができます。ではなぜユニクロや日本電産が後継者選びを誤ったのでしょうか。大会社のトップを育てるには何十年もかかります。内部にいい人がいないというのは、トップが後継者を育てる事を怠った結果です。アップルは返り咲いたジョブスが亡くなったおかげで、うまく次の後継者が育ちました。カリスマとされるトップがいる会社ほど、社長の後継者問題は大きいのです。外部から連れてくる場合は、副社長としてまず5年ぐらい働いて実績を積み、たたき上げに認めてもらう必要があります。自分こそ次の社長だと思っている重役たちを納得させるだけの実績がないと、新社長は実力を発揮できません。

2022年08月25日追記
やはり外部から招いた人ではダメで、日本電産の社長は退社する事になりました。

2022年4月19日火曜日

ニュースの映像

この記事[^1]はニュースの映像で死体を映す事を間接的に否定しています。実は戦争や大災害のニュースで死体を写さないのは日本独自です。他の先進国は現実をありのままに見せるために、事前の警告付きで普通に死体を写します。アメリカだと子供が視る時間帯のニュースではボカシを入れる事はあっても、大人が視る夜10時以降ならボカシが入らない事もあります。2011年の東日本大震災の新聞写真も、日本だけ犠牲者のない写真を紙面にのせていました。現実から目をそらしているという見方と、犠牲者の家族のために死者への敬意から写さないという見方があります。これは両方とも正しく、報道の目的は何かという問いにどう答えるかで方針が決まります。戦争を特別軍事作戦といったり、撤退を転進と呼び変えて戦争の実態を国民に伝えない国では、戦争の悲惨さが国民に伝わりません。戦争を止めるのはその悲惨さであり、その意味で戦争の映像で死体を写さない報道は不十分だと思います。

2022年4月17日日曜日

コロナ終了

新型コロナはワクチンも普及し、ウイルスの増殖を抑える飲み薬も認可されて「普通のカゼ」になりました。実際オミクロン株では感染者の9割以上が無症状で、検査していなければ分からなかったほどです。もちろん重症化する人が皆無とはいえず、基礎疾患の悪化で亡くなる人もいます。でもそれは「普通のカゼ」でも同じ事です。いくつかの既存のコロナウイルスは「普通のカゼ」の原因でもあります。オミクロン株とその亜種は「普通のカゼ」のウイルスになったという事です。新しいウイルスへの順応には普通は何十年もかかります。でもそれがワクチンのおかげで数年で起きたという事です。中国のようなゼロコロナは無理で、コロナと共存するのが現実的です。日本はブースター接種が進まず、4月の感染者数は横ばいです。無症状が多い若者にワクチン接種を受けてもらうには、エサが必要です。経済的にもブースター接種を条件にコロナ制限を撤廃し、外国人旅行客を自由に受け入れる時期に来ています。ここで出遅れるとインバウンドは回復しません。

2022年4月16日土曜日

ヒートテック

ユニクロのヒートテックは冬場に暖かい下着として有名です。その原理を正しく理解している人は少ないので、こちらの記事[^1]を参考に解説します。羽毛や毛糸が暖かいのは含まれる空気が断熱材として働くからで、その分かさばります。羽毛のジャケットがモコモコしているのは、わざと空気を含ませているからです。でも下着として使うにはモコモコでは困るので、薄くて暖かい素材として東レが開発したのがヒートテックの素材です。人体から出る水分子を繊維が吸着し、人体の運動に伴って吸着した水分子同士が摩擦で熱を持つ事で発熱します。またその熱を体外に逃さず、過度な水蒸気は体外に放出するという性質も持っています。つまり薄い割に熱が逃げず、体の動きを効率良く熱に変えるため暖かいという訳です。欠点としては体に密着する下着なので、皮膚が敏感な人は肌荒れの可能性があり、水分を良く吸着するので肌が乾燥しやすいという問題です。男女で発汗量が違うため、男女で少し違う性質のヒートテックを使っているそうです。

2022年4月15日金曜日

ロシア語

まだアホな人が世の中には居るもんだと思います。この記事[^1]によると、ロシア語を学ぶ学生にロシア語を否定するような事を言う人が居るらしいです。太平洋戦争中に日本は英語を敵性言語として否定し、アウトやセーフといった野球用語まで禁止しました。もしロシアが日本の敵なら、ロシア語が分かる日本人は貴重です。それにプーチンがロシア人を代表している訳ではありません。国民とその政府は別物です。国が報道を管理しているロシアのような国では、国民はウクライナで何が起きているか知りません。いずれプーチンは失脚し、別の人が大統領になります。ロシアは日本の隣の国であり、過去には戦争をした相手です。そのロシアの文化・歴史・言語を学ぶのは日本の安全保障に必須です。日本国内の普通のロシア人を差別したり、ロシア語を学ぶ事を否定するのはアホです。

2022年4月14日木曜日

手遅れの日本

筆者がアメリカにいた1987年から2019年までの間に、日本は大きく変わりました。バブルとその崩壊、少子高齢化、失われた20年、東日本大震災と福島原発事故などは皆さんもご存じです。ところが人々は水面下での変化まで気にしません。歯止めなく増える国の赤字は膨大な国債残高となり、次の世代に重くのしかかります。少子化は止まらず、コロナ禍で赤字国債のタガも外れました。もはや手遅れ、自力更生の道はありません。このまま進むと、日本の経常収支が恒常的に赤字になった時点で円安が急激に進み、国内物価が跳ね上がります。日銀にもこれを止める力はなく、大多数の日本人は貧困状態になります。すると犯罪が増加し、都市はスラム化します。そこに中国が乗り込み、日本を経済的に支配します。カネの力で日本企業を買収し、国有地まで買い取ります。もしこれを避けたければ、日本は移民を増やす必要があります。帰化する人の二重国籍を許し、都市部に英語特区を作り、日本を他民族と共有するという道です。公用語として日本語の他に英語を認め、法律で人種差別や外国人差別を禁止します。こうした改革をする勇気が今の日本人にはありますか?

2022年4月13日水曜日

地震と停電

先日の地震で東京は計画停電の可能性がありました。もしこのとき停電が起きていたら、原発の再稼働を促進しただろうという意見[^1]もあります。しかし筆者は別の意見を持っています。日本は地震国です。福島の原発事故も地震と津波で冷却不能になったのが原因です。日本の原発はすべて海辺にあり、それは海水を冷却に使うためです。原発の放射性廃棄物の問題を脇に置いても、もうすぐ大地震が起きる日本の原発は時限爆弾でしかありません。地震と津波で冷却不能になるような原発は日本では使えません。福島の原発事故が起きるまで、福島には大きな津波は来ないと想定されました。その想定が大間違いであった事は明白で、今ある想定もどれだけ正しいかは地震が起きてみないと分かりません。日本は異常に停電が少ない国です。そのため普段から停電への備えが少なく、それこそが問題だと思います。地震やサイバーテロでいずれ停電は起きると想定して、停電しても機能し続ける都市にするというのが進むべき道です。原発の再稼働ではなく、電力の地産地消と貯蔵を促進しましょう。

^1: https://news.yahoo.co.jp/articles/76d4e9a56ae79dadfb037520bf717047cce180e8

2022年4月12日火曜日

コロナにビビリ過ぎ

日本は新型コロナのウイルス変異株に対してビビリ過ぎです。今までに確認された変異株はデルタやオミクロンも含めて、すべてmRNAワクチンが有効であり重症化を防ぐ[^1]と証明されています。日本の報道ではワクチンが重症化を防ぐ事をなぜか言わないので、変異株が空港検疫で見つかる度にそれを聞いた国民がビビリます。そもそもウイルスの変異株が空港検疫で見つかるのは、空港検疫で陽性になるとその検体を必ず遺伝子検査に回すのが理由です。国内でも当然いろいろな変異株が生まれており、その大半は遺伝子検査されずに市中感染を続けています。オミクロン株とその亜種が肺炎を起こす事例は今までなく、むしろ若者を中心に無症状のまま感染を拡げて集団免疫に寄与するので、ワクチン接種を完了しているかぎり何も心配はいりません。


2022年04月28日追記
国内で発生した変異株の可能性が高い例です。

2022年05月02日追記
これも国内で発生した変異株です。感染能力より重症化するかどうかが問題です。

2022年4月11日月曜日

ブースターとエサ

3回目のコロナ・ワクチンを接種してもらうにはエサが必要です。例えばブースター済みならマスク不要とか、飲食店での人数制限がない等です。感染しても無症状が多くてワクチンへの副反応が強い若者にブースターを打ってもらうには、こうしたエサがないと進みません。せっかく作った「ワクチン接種・検査パッケージ」を活用して、ブースターの接種と経済の両方に役立つ施策を実行願います。正直言ってもうコロナには飽きました。暑い夏にマスクも無理です。ワクチンもあるし飲み薬もあるので、新型コロナにかかって重症化するかどうかはもう自己責任です。国民の過半数が免疫を持っている以上、新型コロナはもはやンデミックではありません。インフルエンザなみの第5類感染症にいますぐ指定変更しましょう。

2022年4月10日日曜日

視点移動

頭やヘルメットにカメラを付けて動画を撮ると、視ている方は不意に視点が動くので酔います。脳は自分が頭を動かすとき、酔わないように目からの情報を一時的に遮断します。無意識に目をつぶる事も普通です。でもそうした酔い防止は他の人が撮った動画では不可能なので、動画を撮る時はなるべく視点移動を減らします。特に回転運動が酔いやすいので、準備ができるまでは録画を始めないのが肝心です。カメラを固定できない場合、手ブレ防止機能も使ってなるべく急な視点移動を避けるのが良い動画につながります。手カメラで視点を揺らして臨場感を出す演出は最悪です。

2022年4月9日土曜日

キャッスレス失敗

日本はキャッスレス化に失敗しました。その原因は支払い方法の乱立です。本来なら現金とクレジットカード、それに交通系ICカードの3種類で十分なのに、なんとかペイというスマホを使った支払い方法が無制限に増えたため、本来コスト削減のために始めたキャッスレス化が逆にコスト増につながっています。支払い用QRコードの一本化にも失敗し、消費者と店側の両方が不便になっています。交通系ICカードがスマホで使えるようになったいま、QRコードによる支払いは不要です。また日本の場合スマホを使った個人間の少額送金が進んでおらず、その無料化も必要です。

2022年4月7日木曜日

制服不要

都内の高校で、入学式に制服が間に合わないという報道[^1]がありました。つまり今だに東京の高校には制服があるという事ですね。昭和の頃から変わっていません。制服はお金がかかります。何のためにあるのでしょう?街中で遊んでいる高校生を見つけるためですか。行きに駅のロッカーに私服を預けて、帰りに駅のトイレで着替えれば私服で遊んでも目立ちません。普段は私服を着ている高校生も、入学式や卒業式は制服を着るという規則も聞きます。誰か制服の目的を教えてくれませんか。日本が貧しかった時代を除き、筆者は公立校の制服は不要だと思っています。

^1: https://www.tokyo-np.co.jp/article/170141

2022年4月6日水曜日

鬼畜米英

国の指導者が他国への侵略を正当化する手段のひとつが、他国の国民を邪悪な存在とみなすというものです。太平洋戦争では、日本が「鬼畜米英」というスローガンを使いました。アメリカやイギリスは「鬼や畜生」と同じだから、殺さなければいけない敵だという理屈です。戦地に行く兵士の士気を高めるためには、戦争によって何か善行を行っているという思い込みが必要であり、侵略を正当化する理屈はどの戦争もほぼ同じです。ロシアが使ったのは「親ロシア派の住民をネオナチから解放する」という理屈であり、「ゼレンスキー政権はネオナチだから、政権を支持する人はすべて邪悪だ」という思い込みから民間人の虐殺が起きていると考えられます。「鬼畜米英」は結果的に偽情報であり、旧日本軍が使ったプロパガンダでした。ウクライナの「ネオナチ」もロシアのプロパガンダであり、報道の自由が存在しない国が陥る罠です。戦前の日本と今のロシアは似た道を歩んでいます。

2022年4月5日火曜日

弱腰の日本

日本はロシアに対して大した経済制裁をやっていません。いまだにロシアの天然ガス、非鉄金属、石炭、ウニやイクラなどを輸入しています。輸入関税を少し上げるだけで、輸入そのものは禁止しない方針です。その反面ロシアへの贅沢品の輸出や高価な自動車の輸出は止めました。日本が被害を受ける輸入禁止には踏み込まない[^1]というのが日本の姿勢です。いまだにウクライナの戦争は日本人にとって他人事です。サハリンの天然ガスは欲しいし、ウニやイクラも食べたい日本は、思い切った制裁に踏み切れず、弱腰の日本と言われるのは間違いありません。

2022年4月2日土曜日

彗星衝突

映画「Don’t Look Up」のような彗星の地球衝突は「Extinction-Level Event」(生物大量絶滅事象)と呼ばれ、過去の地球に何回か起きています。有名なのは約6500万年前のユカタン半島に落ちた小惑星で、恐竜の絶滅を引き起こしました。幸いな事にこのあと哺乳類が栄え、今の人類につながっています。では人類が「Don’t Look Up」に描かれた彗星の衝突を生き延びるにはどうしたらいいでしょう。この映画では直径数キロメートルの彗星の核が南太平洋に落ちるとなっていて、衝撃波と火災で人類が滅びます。つまり核攻撃と似ているので、地下の「核シェルター」に逃げるのが良さそうです。一時的に地表がすべて火事になっても、燃える物がなくなれば火は消えます。彗星の核には放射性物質はないので、放射線の心配もありません。ただし大気中の酸素濃度は減ると予想され、「核シェルター」にいつまで籠もればいいのかは場所によります。ガスと煙により太陽光線が遮られ、地表は急速に温度が下がります。備蓄した水と食料には限りがあり、農業なしで人類が生き延びるのは無理です。人類の数は相当絞られ、多くても数千人ほどになります。大量の知識が失われるので、文明には大きな打撃です。「核シェルター」のかわりに地下鉄のホームに逃げても、水と食料がなければ死に絶えます。彗星の発見から衝突までの半年という時間的猶予の間に、数年分の水と食料を用意して「核シェルター」に避難できる人のみが生き残ります。医学知識や薬も失われ、原始時代へ逆戻りです。「核シェルター」には多くの書物も避難させる必要があります。もちろん植物の種や家畜、それに医薬品やエネルギーの備蓄も必要です。人類は高度に相互依存しているので、その人数が数千人まで減ってしまうと絶滅する可能性もあります。

2022年4月1日金曜日

死は当たり前

日本の常識は世界の非常識、みたいな話です。後期高齢者と呼ばれる75歳以上の老人が病気や肺炎で死ぬのは当たり前です。いつ死んでもおかしくないのが高齢者、特に後期高齢者です。それなのに時間とお金をそうした高齢者の延命につぎ込むのは間違いです。そうしたお金は次の世代を生む若者に回すべきで、高齢者も若者の邪魔になってまで長生きしたいとは言いません。老人が死ぬのは、次世代に限られた資源を残すための自然の摂理というのが世界の常識です。