2010年7月26日月曜日

親子関係

アメリカの親子関係は日本ほどベタベタしていません。子供が早くから独立するせいか、親が子供から離れたがるせいか分かりませんが、年取った親と同居する子供の話はまず聞きません。ただしこれは白人の家庭の場合で、アジア人だと事情がちがいます。たとえば中国系ですと親の面倒を見るのは子供の当然の義務とされていて、中国本土から両親を呼び寄せることが普通です。イギリス系アメリカ人の場合、親は自分の家で生活できなくなると自分から老人ホームに入るようです。以前住んでいた家の隣のおばあちゃんは、80歳になったのを記念にブルーのカローラの新車を買って乗っていました。でも数年すると運転が危なくなって自ら老人ホームに移りました。息子夫婦も車で1時間ぐらいの所に住んでいたので、おばあちゃんの家にときどき様子を見に来てましたけど、ひとりで生活させるのは危ないと判断したようです。そもそも子供の育て方からして、アメリカと日本では大きく違います。子供は1歳になる前から夜は1人で寝るようしつけられます。親が添い寝する日本とは真逆です。その子供が大きくなって大学に進むと、ほとんどの大学では学生に対して初年度のみ学生寮に住むことを義務付けています。これは親元を離れて大人になるステップと考えられています。また学生も、親の家から通えるような近くの大学は変化がないので避けるようです。アメリカは国が広いですから大学も広範囲に散らばっており、自分の行きたい大学が家のそばにあるのは稀です。むしろ西海岸の学生は東海岸の大学に、そして東海岸の学生は西海岸の大学にあこがれるようです。ですから18歳になって親元を離れるのがアメリカでは普通です。