2010年1月20日水曜日

電気自動車の会社

アメリカには電気自動車専門の新しい会社があります。有名なところではテスラモーターズがカリフォルニア州にあり、アプテラという会社も先日テレビで紹介されてました。もっと小さな会社だと、ガソリンエンジン車を電気自動車に変えるサービスをしているところもあります。テスラの車はこのあたりで時々見かけますが、実にカッコいいです。車検がなく車の規制が緩いアメリカでは、リチウムイオン電池で動く電気自動車の会社は投資家から格好の投資先と見られています。エンジン以外の自動車の部品は汎用品ですので、今のように温暖化でCO2排出が問題になっている時期には、電気自動車の会社を起こすのはいいチャンスです。ところが日本で電気自動車というと、大手のトヨタや日産などの名前しか聞こえてきません。ベンチャービジネスが電気自動車を手がけるという話もありません。どうしてでしょうか。日本は車の規制が厳しいからでしょうか。それとも自動車は大手しかできないものと思い込んでいるからでしょうか。ガソリンエンジンに依存している大手の自動車会社は、本当は電気自動車が普及しては困ります。ガソリンエンジンは複雑で技術のカタマリなのに比べて、電気モーターは単純なうえ充分枯れた技術のため良いモノが安価で手に入ります。電気自動車の要は電池で、これは大手の自動車会社には無い技術です。つまり自動車の動力が電気になると、大手が独占していた世界の自動車市場が一気に開かれたものになるのです。これは百年に一度のチャンスです。投資資金を得て速く動いた会社に勝ち目があります。日本には電機や機械メーカーをリストラされた社員が大勢いるのですから、電気自動車の会社が複数できてもおかしくないのです。テスラモーターズのような夢のある会社を作る人はいないのでしょうか。それともそうした案件に投資する投資家がいないのでしょうか。本当のお金持ちは常に夢のある投資先を探しています。日本にそうした投資家がいないのならば、アメリカから投資を募ることもひとつの手です。いずれにしても日本は電気自動車でアメリカや中国の先を行く国になってほしいものです。リチウムイオン電池もしくは同等のパワーがある電池が今の十分の一の値段になれば、電気自動車はガソリンエンジン車よりもぐっと安くなります。そうなると石油会社は困りますが、電気会社は喜びます。電気自動車を作るベンチャービジネスが日本にもぜひ登場して欲しいところです。