2020年4月26日日曜日

学校を9月開始に

新型コロナウイルスのため日本の学校は4月からお休みです。そこでこの機会に日本の学校を9月から開始に変えませんか。日本の夏は暑くて勉強に向かないので長い休みがあります。この間に子供たちは1学期に学んだ事を忘れるので、学期の間に夏休みがある日本の学年は不合理です。夏休みを学年の区切りにすれば、こうした問題がなくなると共に世界標準である9月からの学年開始にできるので、日本に来る留学生や日本から海外に行く留学生に好都合となります。すると夏休みは宿題をする時期ではなく、学校では学べない事を学ぶ時期となります。ぜひ今年の9月から実行してほしいものです。

2020年5月28日追記
与党はこの変化に消極的[^1]で、どうやら「変えられない日本」の原因はここにありそうです。3月から3ヵ月学校を閉鎖した事で教育現場が混乱しています。この混乱を是正するために9月から学年をやり直そうという提案なのに、逆に混乱しているから何も変えないというのは意味不明です。今の学年を来年の8月まで続けるという方法で教育の遅れを取り戻すのが一番です。もともと日本の学校は西洋と同じく9月始まりだったのに、徴兵制度に合わせて4月にしました。非常時には最初から完璧な策をねらうのではなく、より良い方法を試して「走りながら考える」という姿勢が必要です。行政や教師の都合ではなく、何が子供にとってベストかを考えたら答えは明らかだと思います。

^1: https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59642420X20C20A5EA2000/

2020年4月25日土曜日

質問は簡潔に

残念ながら日本の新聞記者やテレビ記者の質問が下手です。都知事の会見や首相の会見の後で質問する時、記者の方は長々と前置きを述べて要領の得ない質問をします。ご存じにように質問には2種類あります。肯定(イエス)か否定(ノー)で答える閉質問と、なぜ・いつ・どこで・だれが・なにを・どのようにしたのかを求める開質問があります。閉質問は答えがひとつしかなく、答える側は肯定か否定かを選ばねばなりません。開質問は中学で習った5W1Hで、質問者は5W1Hの6項目の中で何を知りたいのか明確に尋ねる必要があります。慣れない敬語を使うせいか、質問者にきちんと質問を組み立てる力がなく、何を尋ねているのか不明な質問が多すぎます。そのうえ複数の質問をする記者も多く、司会者の「質問は1人ひとつでお願いします」という要望を無視しています。複数の質問をすると、答える方がより答えたい質問により多くの時間をかけるので、結果的にどちらかの質問の答えが不十分になります。質問する機会の公平さも失われるので、一度に複数の質問はいけません。質問力は記者として一番大切な技術です。視聴者が知りたい事を、短い前置きで簡潔に質問して下さい。

2020年4月22日水曜日

検体採取も看護師に

日本では、新型コロナウイルスのPCR検査に使う検体を採取する人が医者に限られています。これはなぜでしょう。看護師に検体採取をしてもらえば、貴重な医師の時間を大事な患者の治療にあてられます。予防注射もそうですけど、何でも医者が抱え込んでしまうと医療が回りません。大切な医者の感染を避けるためにも、早いこと看護師が検体採取をできるような日本になってほしいと思います。

2020年4月21日火曜日

東京の許容感染者数

時事ネタその10です。アメリカの感染専門家は、毎日人口百万人あたり1人が外出禁止を解除する新規感染者数の目安だと言っています。このぐらいの数なら感染者の追跡ができるし医療崩壊も防げるという数です。東京の人口からすると、この数は14人となります。現状は毎日100人を超えているので、この数が14人まで下がらないと東京の外出自粛はなくなりません。ここまで新規感染者数を減らすには、東京の通勤や外出をもっと減らす必要があります。

2020年4月19日日曜日

再開は段階的に

時事ネタその9です。おそらく5月7日から東京が全部再開する事はありません。その前2週間で新規感染者が順調に減った場合、まず学校を再開して2週間様子を見て、さらに感染者が減ればジムや映画館を再開して2週間様子を見て、さらに感染者が減ればショッピング・モールを再開して2週間様子を見て、さらに感染者が減ればバーやカラオケを再開するという具合に段階的に自粛を減らす事になります。もし一度に全部再開すると、感染者が増えた場合何が原因なのか分からないので、比較的安全とされる場所から再開することになります。

2020年4月18日土曜日

映画「フクシマ50」

福島第一の原発事故は最初の1週間がヤマ場でした。このヤマ場を映画化したのが「フクシマ50」です。この事故については多くの公開資料があり、それらの資料とこの映画の描写はおおむね合っています。その意味でこの映画はまじめに作られており、無駄な演出がありません。ただし、映画では専門用語がたくさん説明なしに出てくるので、この事故を知らない人にとっては理解するのが難しい映画となっています。個人的には最後のエンドロールの部分がいいと思います。画面の左側に林立する汚染水タンクや汚染土を入れた黒いフレコンバッグの山が登場し、この事故がいまも現在進行形の問題である事を表しています。時代の目撃者としての役割を担った映画です。

2020年4月14日火曜日

BCとAC

2020年の新型コロナウイルスによるパンデミックが世の中を変えつつあります。BCとACという呼び方が生まれ、それぞれBefore CoronaとAfter Coronaを表します。BCの世界では当たり前だった「握手」という挨拶がACではなくなるとか、BCにおいて普段はマスクをしなかった西洋が、ACにおいては東洋と同じくマスクをするとか、文化や考え方の違いが生まれています。自由だった食用野生動物の取引を中国が制限するのもACにおけるニュースです。BC時代に人気があったクルーズ船は、AC時代になるとあまり使われないでしょう。日本の憲法は戦争をしない前提で作ってあるので、第22条などウイルスとの戦争に勝つには不都合があります。法律上不可能だった外出禁止を、憲法を変えて可能にする道を日本は今後選ぶでしょうか。

2020年4月13日月曜日

宗教の限界

新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるっています。ちょうど復活祭の時期でもあり、アメリカのニュースでは司教や牧師が神と信仰についてコメントしています。このウイルスはキリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒、ヒンズー教徒など宗教に関係なくすべての国民を死に追いやっています。もし万能の神が世界を司るのであれば、この新型コロナウイルスも神の仕業であり、キリスト教の神、イスラム教の神、ユダヤ教の神、ヒンズー教の神々は同時に人間に試練を与えることにしたという筋書きです。困難な時期にお互いを助け、神への信仰を維持する者は生き延びるという教えです。それを信じるかどうかはあなた次第。でも筆者は信じません。普段からお互いを否定している異教の神々が、前もって同意して同時に世界中の人間に試練を与えることなど無理です。自己矛盾です。つまり新型コロナウイルスと宗教は無関係です。患者を救えるのは医者と人工呼吸器であり、宗教ではありません。これは宗教に価値がないという意味ではなく、限界があるという意味です。外出禁止令が出ているアメリカでミサのために教会に集まる信者は、こうした宗教の限界が生んだ犠牲者です。新型コロナウイルスには誰でも感染します。神への信仰とは無関係に、体力のある者だけが生き延びるのです。

2020年4月11日土曜日

保育園開けて

時事ネタその8です。東京都の保育園が一部休園しています。どうしてでしょうか。保育園は親の就職を支援しています。たとえ親が在宅で仕事しても子供は保育園に行くべきです。もし親が子供の健康を考えて保育園を休ませるというなら、それは親の選択です。でも税金で補助を受けている保育園は、この外出自粛の時にこそ子供を預かるべきです。そうしないと親が働けません。親が働かねばならない職種は、医療、行政、介護、食品、流通、警察、交通などたくさんあります。むしろ在宅だからこそ、子供が家にいない方が親が仕事に集中できます。今こそ全部の保育園を開けるべきです。

2020年4月10日金曜日

コロナ死者数上位5カ国

時事ネタその7です。新型コロナウイルスの死者数上位5カ国はアメリカ、イタリア、スペイン、フランス、そしてイギリスです。4月10日現在イギリス以外は死者数が1万人を超えています。イギリスも9千人近いので、もうすぐ1万人を超えます。これらの国々には共通点があり、どれもアジアから地理的に遠い先進国です。中国から遠いため、1月から2月にかけて新型コロナウイルスの感染を甘く見ていたのでしょう。遠いアジアの病気だと思っていたら、知らないうちに自国にまん延していたという事です。この5カ国には中国からたくさん観光客が来るので、それが災いして中国に対して国を閉ざすのが遅れました。感染元の中国ですら死者数は公式発表で4千人未満です。日本も含め我々には良い教訓になったと思います。

2020年4月9日木曜日

同調圧力

時事ネタその6です。日本には強い同調圧力があります。「皆同じ」を追求する国民性です。新型コロナウイルス対策として都道府県で対策が違うと「なぜ違うんだ」と文句を言う人が必ずいます。このため国が都道府県の間で対策が同じになるように調整しており、どの店が営業自粛になるのかが決まらず、時間を無駄にしています。そもそも東京都は日本一人口密度の高い自治体です。東京都の対策が他の自治体と違うのは当然です。なぜそこを同じにする必要があるのでしょう。利用する人が混乱するから、というのは説得力がありません。人は自分の住む自治体の決まりを知っていれば十分です。早く決めてやってみて、必要なら変えれば良いのです。非常時には臨機応変に対処するのが首長の役目であり、今は完璧を目指す時ではありません。

2020年4月8日水曜日

アナログ行政

時事ネタその5です。日本の行政手続きは紙ベースなので、いざという時に時間がかかってしまいます。新型コロナウイルスのため営業自粛しているお店が、潰れるのを避けるため政府から緊急の資金を得ようとしても、手続きに1か月や2ヵ月かかるとやっぱりお金が足りなくなって潰れてしまいます。行政が紙とハンコに頼っているため、こうした時間がかかります。ドイツのようにデジタル化して数日でお金が口座に振り込まれるように変えないと、日本は世界から取り残されてしまうでしょう。

2020年4月7日火曜日

接触8割減

時事ネタその4です。日本の緊急事態宣言は人の接触を8割減らす事を目標にしています。東京でこれだけ減らせれば、2週間後から感染者が減り始め1ヵ月後には外出自粛を撤廃できるという計画です。問題はテレワークのできない労働者です。大企業ならともかく、中小企業ではテレワークの仕組みも計画もありません。しかも労働者の大部分はそうした中小企業に勤めています。ならば携帯の位置情報を匿名化し、いつどこにどれだけの数の人が集まっているかを地図上に毎日公表してはどうでしょう。自粛という本人の努力に頼る政策しか取れない以上、データで自覚を促すしか手がありません。これを機会に仕事の仕組みを変えて、部分的にでもテレワークが可能になれば働き方改革にも役立ちます。

2020年4月6日月曜日

経済鎖国

時事ネタその3です。今回の新型コロナウイルスが我々に教えたのは、国をまたぐサプライ・チェーンの危険性です。大切な薬品や医療機器を他の国に頼っていると、世界的な疫病の拡大に対処できません。中国に依存するマスクや薬の原料は、必要ならば中国が簡単に輸出を停止できます。アメリカも今やN95マスクと人工呼吸器の輸出を禁止しています。こうした経済鎖国が簡単に起きると分かった以上、医薬品と医療機器を他の国に頼る事は危険です。もはや以前のような自由な貿易には戻れません。コストが上がっても、国民の安全のためには特定の製品を原料から国内生産する必要があります。それができない国は、原油のように普段から備蓄して危機に備えるしかありません。

2020年4月5日日曜日

感染経路が不明

時事ネタその2です。外出自粛が4週間以上続く日本で、新型コロナウイルスの感染者がなお増えています。さらに感染経路が不明な患者も過半数となり、どこに感染者がいるのかも分かりません。感染経路が不明になる理由のひとつとして、感染者が質問に答えないという問題があります。家庭内感染や院内感染を除けば、いま感染する人は外出自粛をしなかった人であり、その後ろめたさがあるのだと思います。人からの非難を恐れる余り、本当の事を言わない人もいるでしょう。つまり外出自粛では不十分で外出禁止が必要です。でも日本の法律では、そこまで踏み込めません。プライバシーの問題があるので、携帯電話が記録した個人の位置情報も使えません。テレワークも不十分な日本で、本当に感染拡大を止められるか怪しくなってきました。

2020年4月4日土曜日

外出禁止が必要

時事ネタです。3週間前のアメリカの新型コロナウイルスの感染者数が約3000人で、4月4日の日本の感染者数とほぼ同じです。増え方のカーブも今のことろほぼ同じ。日本はアメリカほどウイルス検査をしていないので、実際はもっと多いでしょう。明らかに週末の外出自粛だけでは不十分で、平日の外出禁止が必要になってきました。携帯のデータによると通勤者数は9%しか減っていないので、平日の接触が今や最大の問題です。集団感染を見つけて潰すだけでは、もう感染爆発は避けられません。東京だけでも不要不急の外出を禁止しないと、5月には今のアメリカのようになります。