2022年12月28日水曜日

単元株数

日本の株式売買には不思議な慣習があり、通常の株式取引では売買される株式の単位 (単元株数) が1株ではありません。これは上場企業だと100株となっており、最低100株分の資金がないと上場企業の株を買えないという決まりです。オリエンタルランドのような著名な会社だと株価が2万円なので、このままででは最低200万円ないと株式投資ができません。これでは手元資金の少ない若者には敷居が高くて無理です。なぜ1株から買えないかという理由は、手続きがアナログだったからです。株式が紙で管理されていた時代は、手間賃のかかる証券会社が単元株数を設定する意味がありました。もうひとつ後から付けた理由が「株主優待」で、最低100株ないと株主優待が付かないという決まりです。でもこのふたつの理由にはもはや意味がありません。そこでネット証券だと株主優待が付かないけど、1株から買えるという決まりになっています。また株主優待は日本にいないと利用できない物が多く、ネットで海外から株が買える時代に合っていません。株式投資に資金を誘導するには、こうした時代に合わない習慣を廃止すべきでしょう。

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