2025年2月19日水曜日

米国憲法危機

米国の憲法が危機にさらされています。この記事[^1]は、トランプ大統領とイーロン・マスクの行いが民主主義の危機だと指摘しているものの、実情は三権分立への挑戦であり、国民に選ばれた大統領が選挙中の公約を実現しているだけです。危機にさらされているのは三権分立を決めた米国憲法であり、民主主義と三権分立は区別する必要があります。一応ロシアや中国も民主主義ですが、三権分立ではなくトップに権力が集中しています。米国の憲法では予算措置を法律で決めるのが議会で、その法律を実行するのが大統領です。その大統領が法律をどこまで逸脱できるかという実験が進行中です。米国の歴史において、大統領が憲法を無視したのはリンカーンが南北戦争を始めた時のみで、今やトランプ大統領は多くの法廷闘争に直面しています。最高裁まで行けば勝てると判断しているのか、あるいは国軍を統率する大統領が法律と判事に勝ると考えているのか、どちらにせよ興味深い状況です。

^1: https://president.jp/articles/-/91981

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。