2010年8月22日日曜日

インターン

アメリカの企業は大学生をインターンとして受け入れることが盛んです。期間は3ヶ月から6ヶ月程度で、大学側でもインターンシップを卒業に必要な単位の一部として見てくれます。インターンシップには企業と学生の双方にとって良いことがあります。企業は安価な労働力を得るほか、もしその学生が気に入れば卒業に向けて活発に採用活動をします。学生にとっては仕事をした経験をつむことができますし、その会社がどんな社風かを正社員にならずに経験でき、もしその会社が気に入らなければ次の年に他の企業にインターンに行くことができます。インターンは学生の都合で卒業までに複数回できますし、人気のある会社、たとえばグーグルなどですと採用する側がインターンを吟味するので、大学1年の夏休みから始まって何回かトライする学生もいるでしょう。私の勤めている会社は社員の出身校を中心に毎年数人がインターンに来ます。そうしたインターンには、その期間で結果がでるような、それでいて会社にもある程度役に立つようなプロジェクトをやってもらいます。場所柄スタンフォードやバークレーの学生も多く、カナダのウォータールー大学からも毎年誰か来ます。これは、受け入れるチームのマネジャがウォータールー大学出身ということでつながりがあるのでしょう。かれらの賃金はアルバイトに近いものですけど、仕事としては学生にとって歯ごたえのあるものを与えます。それを先輩社員の指導のもとでやり遂げれば、本人の自信になると同時に会社にとって好ましい人材と見られます。実際こうして入社した元インターンが何人もいます。学生は専門分野の仕事の経験が少ないので、即戦力を求めるアメリカの企業では就職に際して圧倒的に不利です。そこを補うのがインターンという制度です。学生は自分でインターン先を探しますが、大学には就職課がありそこでインターンシップの斡旋もしてくれます。企業側は大学に出向いて面接しインターンとなる学生を選ぶのが普通です。日本でも最近はインターンをやっているそうですが、期間が夏休み中の1ヶ月と短いのが多いようです。大学生活4年間のあいだに3ヶ月、つまり1学期まるまるインターンに時間を費やすのは意外といい経験になるとマサは思います。日本の学生もアルバイトに力を入れて大学の勉強はそっちのけという人もいるので、それは日本流のインターンかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。