2010年10月3日日曜日

休暇用コンド

アメリカにあって日本にないもの、それは休暇用コンドです。賃貸型リゾートマンションともいいます。家族で旅行に行く場合、子供連れにはホテルよりも自炊ができる休暇用コンドのほうが人気があります。費用も安くあがりますし、洗濯機と乾燥機が付いていて荷物が少なくて済みます。コンドとはコンドミニアムの略ですけど、日本語のマンションに相当する名詞です。日本の旅行は旅館かホテルしか選択肢がなく、自炊しながら1カ所に滞在したいという需要に答えられません。日本全体が貧しくて、旅行がせいぜい1泊止まりだった頃はそれで十分だったのですが、中高年が時間とお金を使って旅をするのに旅館やホテルの長期滞在では高くなりますし、また子供連れの家族にも向きません。アメリカの休暇用コンドの仕組みは、ホテル型とタイムシェア型の二つがあります。前者は、ホテルがサービスを減らす代わりに既存のバス付きの部屋の値段を下げ、さらに部屋に小さなキッチンや洗濯機を置く形式です。後者は、リゾートマンションのように分譲の部屋を使ってない時期に貸し出すもので、分譲した業者が宿泊の斡旋や清掃等の管理もしてくれます。どちらも食事は付かないので、自分で部屋で作って食べるか外に食べに行くことになります。車で移動する場合は楽ですが、電車の場合は近くにお店がないと食材の調達が難しいので、日本だとある程度都会でないと成り立たないかもしれません。アメリカは車での旅行が普通なので、休暇用コンドがいろいろな場所にあります。観光地なら貸別荘というものもありますけど、それは家一軒まるごと借りるので、数家族まとまらないと高く付きます。その点、休暇用コンドなら安くなります。旅館でもホテルでもない宿泊形式としての休暇用コンド、食泊分離の先駆けとして日本でも普及が望まれます。アメリカ人のみならず、他の国の人にもこの宿泊形式は大変人気があります。日本に外国人をたくさん呼ぶには、このような自炊できる安い宿泊施設を増やす必要があります。

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