2010年10月3日日曜日

日本酒の今後

日本酒の消費が減少し、蔵元の廃業が続くそうです。日本酒、特に吟醸酒は高級な白ワインのような香りと味があります。冷やして飲むのも同じなので、アメリカに輸出すれば高級ワインと十分戦える商品だとマサは思います。ただし、そのためには日本の業界全体で次の努力が必要です。まず第一に輸出用には瓶の大きさを720mlのワインサイズに統一すること。次にラベルに英語で必要事項を記入すること。ラベルの絵は蔵元ごとに違っててかまいませんが、業界全体で消費者が日本酒を選ぶときに必要な事項を、決まった形式で英語で表示することが大切です。ワインでいえばその名前、ブドウの種類と栽培された場所、製造年と場所、ワインの製造者名、アルコール度数、添加物名などです。日本酒の場合は、その名前、原料米名、原料米の産地、精米比率、日本酒度、製造業者名、アルコール度数、添加物名、それに吟醸酒などのクラス分けも表示対象です。これらがラベルの決まった場所に決まった形式で書かれていないと、アメリカの消費者は複数ある日本酒の違いがわかりません。現状では、おそらく日本の消費者にもわからないでしょう。次に必要なのが売り込みです。ワインも量販店で試飲させてくれますが、このように吟醸酒がどれだけおいしいかを知ってもらう店頭での努力が必要です。さいわいアメリカ人は新しいものを試すことが好きです。日本ほどブランドにこだわらないので、レストランなどでも期間限定で半額で提供するなどのキャンペーンが有効です。白ワインを冷やして飲む習慣があるので、最初は同様に吟醸酒を冷やして飲む宣伝をしましょう。最初に吟醸酒を売り込むのには訳があります。それは吟醸酒が一番ワインと比較しやすいということです。アメリカ人は新しい物が好きな反面、味については保守的です。ワインのように飲むお酒として日本酒を売り込むのが最初は良いとマサは思います。ワインも良いものは1本50ドルぐらいしますので、吟醸酒なら勝てます。さらに日本政府として日本酒の輸出を振興する政策が必要です。輸出する日本酒に課税しないのはもちろん、規模の小さな蔵元でも輸出できるように流通業界への働きかけが欠かせません。また国内の消費量についていえば、酒税の仕組みをアルコール度数に比例する形に変える必要があります。アルコール度数が10パーセントなら酒税も10パーセントという具合です。なぜなら焼酎などの高いアルコール度数のお酒も薄めて飲めば同じ課税度合いになるからです。最後に蔵元の統合が必要になります。後継者がいない蔵元や小さすぎて利益が出ない蔵元は一つにまとめるなど、中小企業と同等の政策が必要です。物を作るだけが輸出ではありません。円高でも、他の国にない農作物やお酒には輸出の機会がたくさんあります。マサはアメリカへの日本酒の輸出をこうした提案で助けたいと思います。

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