2011年11月7日月曜日

原発の事故確率

福島原発の炉心溶融事故をふまえて、原発の事故確率の見直しが行われました。ざっと500年に1回という割合は、日本にある原子炉ひとつひとつの稼働年数の合計が1494年(原子炉が50個あるとして平均で原子炉ひとつあたり29年)で、そのうち3個の原子炉が事故を起こしたので、3割る1494年でほぼ500年分の1になります。つまりひとつの原子炉が事故を起こす確率は500年に1回です。日本には稼働できる原子炉が50個近くあるので、日本で炉心溶融事故が起きる確率は単純に計算するとこの50倍になり、平均稼働率が100%なら10年に1回、50%なら20年に1回は日本のどこかで炉心溶融事故が起きることになります。日本だけの計算なので母集団が小さく、統計的にはあまり確実でない数値かもしれませんが、意外に大きな確率になります。今まで日本では原子炉溶融事故は起きないと言っていたので、母集団を安易に海外に広げることができません。10年から20年に1回放射性物質が大量にまき散らされ、その周りの人が何十年も避難する必要があるとしたら、日本で人が住める所は100年以内に消失してしまいます。本当にこんな危険な技術を使い続けるのですか。福島原発から来た放射性物質は栃木、群馬、埼玉、東京、千葉、茨城、神奈川、そして静岡まで汚染しました。もし原発稼働の是非を住民に問うなら、地元だけでなく事故で影響を受けるこうした周りの都道府県の住人にまで問うべきでしょう。もしこの確率で事故が起きるとしたら、原発事故が日本を滅ぼすことになりかねません。事故の原因が地震か津波かに関係なく、現実として日本の原発の事故確率はとても高いのです。日本の人は、それでも原発を使い続けますか。

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