2020年5月12日火曜日

マイナンバー・カード

時事ネタその13です。「特別定額給付金」の申請時に本人確認としてマイナンバー・カードを使うと、オンラインで手続きができます。書類を揃えて給付金を郵送で申し込む方法は時間がかかるので、マイナンバー・カードを持っている人はオンラインで手続きしようとします。でもマイナンバー・カードを本人確認に使うには、①カード作成時に決めた暗証番号を覚えている事と②パソコンにICカードリーダーの組み合わせ又はNFC付きのスマホを使う事が必要で、ここがネックとなってオンライン手続きができません。そもそも暗証番号に頼るというのが時代遅れであるうえに、パソコン用のICカードリーダーは普及していないので、マイナンバー・カードは2重に使いにくいカードとなっています。役所の窓口が混むのを避けるためにオンラインを選んだのに、暗証番号を忘れたりスマホを持っていないという理由で窓口に来る人が多く、4時間待ちという役所もあります。郵送で書類を送りマイナンバーを銀行口座と結びつけてから「特別定額給付金」を配布すれば良かったのに、政府はせっかくの機会を無駄にしました。大事なのはマイナンバーという数字であって、今のマイナンバー・カードという物理媒体には価値がありません。しかも住所が変わるとマイナンバー・カードの内容を書き換える必要があり、何のためのマイナンバーなのか不明です。

2020年5月14日追記
マイナポータルにも基本的な設計ミスがあるようです。
https://www.asahi.com/articles/ASN5F6FY3N5FUTIL02B.html

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