2020年5月21日木曜日

抗体テスト

時事ネタその14です。韓国とアメリカの研究から、新型コロナウイルスに感染して病気が治った人にはこのウイルスを中和する抗体があり、再度この病気にかからない事が分かりました。これによりワクチンが可能になるとともに、抗体テストで陽性の人はこの病気への心配がなくなります。すると国際線で他の国に行く場合に、抗体がある事を証明するカードがあれば入国後2週間の外出禁止も不要となります。これから経済活動を再開するにあたって、働く人に抗体があるかどうかは重要な点になり、英国が試みた「抗体パスポート」を国際的に導入する必要があると思います。6月のG7でまず合意して、抗体のある人の移動を解禁するのが妥当です。抗体がない人には従来通り空港でのPCR検査または2週間の自主検疫を求めます。

2020年7月7日追記
スペインからの報告[^1]によると、新型コロナウイルスに対する抗体は数ヶ月で消えるそうです。これは免疫がなくなるという意味ではなく、抗体検査には時間制限があるという意味です。普通はB細胞とT細胞がリンパ節で長生きするので、免疫が細胞の記憶として残ります。でも抗体は不要となれば体から消えます。それが数ヶ月という短期間で起きるとなると、抗体テストで陰性となった人の中には、数ヶ月前にコロナにかかって回復した人も含まれます。抗体が陰性でも免疫がある人もいるので、免疫そのものを調べるテストが必要です。

^1: https://www.jiji.com/jc/article?k=2020070700193

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。