2010年5月23日日曜日

車の免許

日本では、車の運転免許を取るのに普通は民間の教習所に行きます。そこでお金を払って運転を習い学科試験に受かって仮免許をもらうと、路上での練習を経て公安委員会が運営する試験場で最終試験を受けます。マサが日本にいた20数年前は、免許を取るのに年齢万円ぐらいかかると言われてました。時間がある大学生向けに合宿スタイルの教習所もあって、最短で20日ぐらいで取れるという話でした。アメリカは16歳から一般免許が取れます。大きな市には車にかかわる州政府の事務所があって、DMVと呼ばれています。そこで学科の試験と路上の試験をします。民間の教習所はありますが、車の操作は各自自分の親の車を使って練習してね、という建前なので学科の勉強をする部屋があるだけで、日本のように構内で車を走らせる場所はありません。大きな会社の青空駐車場はいい練習場所なので、マサは息子をそこにつれて行って最初の車の練習をさせました。車はオートマですから、基本的な動かし方は1時間もあれば身につきます。学科の試験に通ればすぐ仮免許がもらえますので、その後の練習はいきなり路上です。最初は家の周りをゆっくり走ります。夏休みには、高校生が運転し隣に顔を引きつらせた父親が乗った車が、よく住宅街を走っています。一時停止、左右確認、後進、Uターンなど実際の路上試験で試されるテクニックを自分の車で練習させます。練習用の車でないので、ブレーキは運転席にしかありません。助手席にいるマサは自分で止まるすべがないのでメチャ怖いです。最初だけお金を払って個人教習を受けさせましたが、さすがにプロの車には助手席にもブレーキがあります。大体10時間ぐらい路上を経験すると試験を受けられます。試験に使う車は自分の親の車です。インターネットで試験の予約を取り、当日DMVに行くと自分の車に試験官が乗り込んで1時間の試験をします。学科の試験と路上の試験に数十ドル、個人教習にやはり数十ドル、合わせても1万円そこそこで免許が取れます。道が広いし車は学校に行くにも必要なので、ほとんどのアメリカ人は高校生のうちに免許を取ります。ただし若者は事故も多いので、最初の1年間は大人が同乗しないかぎり家族以外の人(友人など)を乗せることは法律で禁止されています。また16歳の自動車保険料は大人の倍かかります。それでも高校や友人宅への送り迎えが不要になるので、親としては本人が望む限り免許を取らせる方向です。

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