2010年6月2日水曜日

夏休みと学年

夏休みの捉え方は日本とアメリカで大きな差があります。日本では、夏は暑いので勉強は無理、だから学校も休みましょう。1学期で勉強したことは忘れちゃうけど、宿題だすからエアコンのあるお家で勉強してね、という捉え方。それに対して、アメリカだと6月で学年が終わるので、文字通り夏休みは休みで、宿題もなければ先生に給料もでません。学年と学年の間なので中途半端に学期が終わることもなく、夏休みは子供も親も学校で経験できないことをしましょうね、という捉え方です。親の親戚が住む国を訪れるとか、あるいは地元のボランティア活動をするとか、スポーツキャンプに通うとか人それぞれです。この時期に机にかじりついて勉強する子供はまずいません。学校側も、夏休みには子供に勉強以外のことをさせるよう親に勧めます。夏休みが1週間なら学期の切れ目として適当ですが、1ヶ月以上休みにするなら実は学年の切れ目にするのが合理的です。日本は4月から学年を始めるので、夏休みはまずい時期にあります。算数など1学期に習ったことを使って2学期の勉強をするつもりの先生にとって、間があいて習ったことを忘れてしまう夏休みは頭痛の種です。その対策として宿題を出すわけですが、ただでさえ暑くて勉強に向かない時期に宿題を出すというのも矛盾しています。いっそのこと日本も9月から学年を始めるようにしたらどうでしょう。子供のためを思えば夏休みは学年の切れ目にして、夏の間に学校では経験できないことを子供に経験させるのが一番だと思います。ちなみにアメリカの夏休み中の先生は学校に来ませんし、働いていないので給料もでません。先生も旅行したり勉強したり好き勝手に過ごします。学ぶときは学ぶ、遊ぶときは遊ぶというメリハリがはっきりしているのがアメリカの学校です。

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