2010年12月1日水曜日

感謝祭とクリスマス

11月の第4木曜日はアメリカで感謝祭と呼ばれ、息子や娘が親元に戻って七面鳥の丸焼きを食べる習わしがあります。最初にイギリスからアメリカに渡った清教徒たちが、アメリカインディアンの助けをかりて最初の1年を生き延びた事を祝って始まったもので、昔は野生の七面鳥を捕まえて食べていたのだと思います。飼育された七面鳥は味の薄い鳥で、ちゃんと味付けしないと美味しくありません。そのため塩味で茶色のグレービーソースを付けて食べます。クランベリーという赤い果実から甘酸っぱいソースを作って、七面鳥にかけて食べる人もいます。この七面鳥とマッシュドポテトはアメリカ版おふくろの味です。感謝祭は日本のお盆のようなもので、実家に帰る人が多いので空港が1年で一番混雑します。これに対してクリスマスは家族中心となり、旅行に出かける人、家で子供と過ごす人などいろいろです。クリスマスは親しい人どうしがプレゼントの交換をするので、人の家に招かれたときなどはプレゼントを用意する必要があります。マサはまだアメリカに不慣れだった頃、友人のクリスマスパーティーにプレゼントなしで行ってしまい、恥ずかしい思いをしたことがあります。日本のお正月に相当するのがクリスマスです。子供はお年玉のかわりにプレゼントを貰うわけです。そこで感謝祭が終わるとプレゼントの需要が急増し、小売店は一斉にセールを開始します。感謝祭の次の日は夜中または早朝からセールが始まるので、お金があまりない学生などは感謝祭のご馳走もそこそこに、セールのチラシを調べてどの店のセールに並ぶかを検討します。どの店も目玉商品は数が限られているので、効率よく買い物をしないと目的の物が買えません。最近ではそれにインターネット上でのセールもあるので、マサは寒いなか店の開店を待つかわりにインターネットからセールに参加しています。この日ばかりはどんな小売店も必ず黒字になるので、ブラックフライデーと呼ばれています

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