2019年4月27日土曜日

EHTの快挙

4月10日に発表のあった、M87の中心のブラック・ホールの画像は見応えがありました。このブラック・ホールの推定質量は太陽の65億倍で、そこから事象の地平線までは約120AU(AU=天文単位:太陽から地球までの距離)となります。画像の中心にある丸い穴はブラック・ホールが生み出す影で、事象の地平線の2・6倍と見積もられています。つまりこの影の半径は312AUで、太陽系に置き換えると海王星が太陽から30AUの距離ですから、その十倍以上外側にあります。ボイジャー1号ですら2018年において142AUぐらいの所を飛んでいるので、いかにこの影が大きいかが分かります。ブラック・ホールの強い重力によって周囲の空間が曲がり、それにともなって光が曲がるのでこの影ができます。影を囲む明るい輪には濃淡があり、これが何を示すのか興味津々です。

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