2010年2月15日月曜日

映画とテレビ

アメリカの場合、映画俳優はほとんどテレビドラマに出ません。テレビは映画に比べて一段レベルの低い媒体と見られています。逆にテレビドラマで人気の出た俳優がもし映画に出るようになると、それはすごい出世です。テレビ俳優の登竜門はまずテレビのコマーシャルで、そこでプロデューサーの目にとまればテレビドラマの端役がもらえます。その演技がよければ今度はテレビドラマの脇役にありつけます。それからテレビドラマの主役になる人もいます。映画俳優の場合は、舞台俳優などがオーディションを受けて抜擢されるケースが多く、テレビと映画の間を行ったり来たりする俳優は珍しい存在です。アメリカは日本ほどテレビコマーシャルにお金をかけないので、シュワルツネッガーが日本のテレビコマーシャルに出たのはアメリカではありえない話です。よほどギャラが良かったのでしょう。アメリカの映画俳優のギャラは有名な俳優になると相当高いので、映画のコストを下げるためにわざと無名の俳優を使う監督もよくいます。日本のように同じ俳優がコマーシャルに出たりテレビドラマに出たり映画に出たりすることはありません。コマーシャルに出るのはほぼ無名の俳優です。そこまでいかない俳優は、エキストラとしてドラマの通行人をやるなどまずセリフはもらせません。テレビドラマには主にプライムタイム(ゴールデンタイム)に放送される局の冠番組と、昼間に放送されるソープオペラのふたつがあります。前者は日本でも放送されることがあり、ERとかヒーローなどが有名です。後者は数人の決まった俳優が何年も同じ役をやるドラマで、内容は大したことはないのに毎日同じ時間に放送される1時間番組です。洗剤の会社がスポンサーとなっているので、ソープ(石鹸)オペラと呼ばれます。でもアメリカの日常会話が学べるので、キャプション(字幕)を付けてソープオペラを見るのは英語の勉強にとっても役立ちます。映画はセリフが短く言い回しも速いのに比べて、テレビドラマは比較的セリフが長くて英語の勉強に向いています。

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