2010年4月8日木曜日

保護者遺棄

子供の保育の話です。日本からアメリカにやって来た子連れ夫婦がよくやる失敗がこれ。車で移動すると子供がカーシートで寝てしまうことがあります。すると日本では子供だけ車に残して親が店に買い物に行くことがあります。これはアメリカでは法律違反になります。大人の監視なしに子供だけ車に残すことは保護者遺棄になってしまうのです。同様に子供だけで自宅に留守番をさせるのもダメです。この場合子供とは12歳以下の子供を指します。日本では幼稚園児ぐらいでも家に残して親が出かける事があり、よく子供が火事の犠牲になったり、マンションだとベランダから落ちたりします。アメリカでこれをやると親が逮捕されます。始めはアメリカの法律って厳しいなと思いました。ところが、日本でよく子供が火事や事故の犠牲になったニュースを聞いたり、自分で子供を育てた経験からいえば、アメリカの法律のほうが子供を守るという意味で正しいのです。子供は社会の宝です。税金で公立学校を設けているのは、社会全体でお金を出して次世代を担う子供をちゃんと育てようという意思の表れです。法律も子供にとって何がベストかを考えて作られています。マンションも車なく、家は全部平屋で、隣近所が普通に助け合っていた50年前の日本ならこうした法律は不要でしたが、現代の日本では、子供を車に残したり子供だけで留守番させたりするのは犯罪として取り締まるべきでしょう。これは日本の法律が時代に合っていないことを示しています。児童虐待もそう。アメリカでは子供が異常な泣き方をしていると、隣近所の人が警察に通報します。子供は親の所有物ではなく明日の社会を支える人材なのですから、親の勝手ないじめは犯罪として社会が許さないという考え方です。また見て見ぬふりをしていると、検察官から消極的な共犯者と見なされる可能性もあります。いじめは犯罪であり、法律で処罰するという考え方は日本にも必要ではないでしょうか。保護者遺棄といじめは同じものです。少子化日本が作るべき法律は、子供をそうした保護者遺棄やいじめから守る法律だとマサは思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。