2010年4月18日日曜日

イルカとロボット

イルカとロボットには日本とアメリカの間に大きな価値観の違いがあります。イルカは日本ではただ海にいる動物なのに対して、アメリカでは犬や猫に次ぐペットのような位置を占めています。実際にイルカを飼っている人はいませんが、「わんぱくフリッパー」というテレビドラマのおかげで、イルカに対するアメリカ人の感覚はまるでペットなのです。これとは逆に、ロボットは日本では「鉄腕アトム」にあるような人間の友達として考えられていて、アメリカ人が持つ「ターミネーター」のような人類の敵という見方はありません。アメリカにはロボットの格闘技戦があり、ロボットの兵隊を研究している会社もあります。ひるがえって日本だと、癒しロボットだとか女性型ロボットのようにあくまでも人間の補佐役です。子供のころにみたテレビドラマやアニメが与える影響は意外に強く、世論を左右する力があります。イルカはペットで、ロボットは人類の敵という見方はあくまでもアメリカのものですが、日本人は日本の常識とアメリカの常識がほぼ同じものだと誤解していますので、この差には注意しましょう。

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