2021年8月10日火曜日

40年で1度上昇

この気象庁のデータ「世界の年平均気温偏差の経年変化(1891〜2020年)」[^1]によると、1980年を境に気温上昇が顕著になっています。北半球を例にとると、1940年から1980年までの40年間には温度変化がほとんどなく、1980年から2020年までの40年間で1度の温度上昇になっています。気象庁のグラフには1本の赤線しかなく、その0・72度/100年という直線回帰の上昇率には無理があります。ここは2本の直線が必要で、1980年の前と後ではグラフの傾きが違います。北半球の温度バランスが崩れたのは1980年前後と見るべきで、そこから急速な地球温暖化が始まっています。一方南半球のデータはより緩やかな温度上昇を示しており、1980年から2020年度までの40年間で0・5度の上昇になっています。北半球に人口の多い国が集中しており、地球温暖化の悪影響はまず北半球に出ています。40年間で1度の割合だと、温度上昇を1・5度に抑えるにはあと20年[^3]しかありません。アメリカ、中国、欧州、ロシア、日本で7割[^2]の温室効果ガスを出しているので、こうした先進国が率先して温暖化対策を行わないと自分の首を絞める事になります。

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