2022年4月21日木曜日

ユニクロと日本電産

衣料品のユニクロと電気モーターの日本電産、一見何の関係もなさそうな日本の優良企業が同じ問題を抱えています。それは社長の後継者問題です。どちらも創業者の強烈なリーダーシップで急成長した会社で、そのリーダーが外部から招いた後継者が元リーダーの期待にそぐわず、元リーダーが再びリーダーに返り咲くという結果になっています。これは決して珍しい事例ではなく、アメリカのアップルだって同じ誤りをしています。外部からリーダーを招くと内部のたたき上げは反発します。外部から招いたリーダーが成功するのはリストラする時だけで、しがらみのない外部の人間なら合理的な削減ができます。ではなぜユニクロや日本電産が後継者選びを誤ったのでしょうか。大会社のトップを育てるには何十年もかかります。内部にいい人がいないというのは、トップが後継者を育てる事を怠った結果です。アップルは返り咲いたジョブスが亡くなったおかげで、うまく次の後継者が育ちました。カリスマとされるトップがいる会社ほど、社長の後継者問題は大きいのです。外部から連れてくる場合は、副社長としてまず5年ぐらい働いて実績を積み、たたき上げに認めてもらう必要があります。自分こそ次の社長だと思っている重役たちを納得させるだけの実績がないと、新社長は実力を発揮できません。

2022年08月25日追記
やはり外部から招いた人ではダメで、日本電産の社長は退社する事になりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。