日本の首相がついにPB黒字化を諦めました。この「PB黒字化を複数年度で考える」という報道[^1]は、特定の目標年度を決めないという意味でPB黒字化を諦めたと解釈するべきです。歴代の首相が2002年から言ってきたPB黒字化は、ここで砂漠の蜃気楼のごとく消えました。誰も気にしないという意味で、諦めても特に大事にはなりません。ただし、財政赤字の歯止めがなくなったので、円安を止める事はさらに難しくなりました。積極的な財政投資を行って、投資分を上回る税収が得られるかは数年経たないと分かりません。今までの財政投資は投資分を上回る税収を生み出さなかったので、赤字国債だけが増えています。新しい首相がこのトレンドを変えられるかと言えば、筆者は期待していません。インフレは税収を増やす反面、コスト増で必要な税金そのものも増えています。失敗したアベノミクスをやり直すという意気込みだけは立派です。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。