2021年9月23日木曜日

システムと火災訓練

アメリカのIT企業では、システムのバックアップがちゃんと働くかを時々テストします。このテストを fire drill(火災訓練)と呼び、技術的な面だけではなく運用や報告といった部分もテスト対象にします。ネットワークのケーブルを抜いたり、重要な装置の電源を切ったりします。さすがに昼間の時間には行えないので、夜中や休日を選んでテストします。どんなハードウェアもいずれ故障するので、バックアップが設計通り動くかどうかは大切なテストです。どうも日本の銀行システムは、こうしたテストをやっていないように見えます。システム・ダウンが怖くてテストできないのであれば、本当の故障には耐えられません。銀行はIT企業です。外部のSIベンダーに頼るようではダメです。

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