2021年9月29日水曜日

物価と賃金

日本の失われた20年は、物価と賃金が変わらなかった20年[^1]でもあります。賃金が上がれば需要が増えて、もし供給が同じなら物価は上がります。物価は消費者心理ではなく需要と供給で決まります。だから人口が増えた東京のマンション価格が上がりました。ところが少子高齢化で国の人口が減る日本では、何もしなければ需要が減ります。賃金を上げるには合理化が必要で、無駄な仕事をなくすと同時に必要な仕事を効率化します。アベノミクスでは非効率な会社が生き残り、非正規雇用が増えました。賃金も上がらず国の赤字を増やしました。非正規雇用は賃金が安いので、これでは物価も上がりません。正社員と非正規の区別を禁止する代わりに、手切れ金による解雇を認め、年齢による就職差別をなくす法律が必要です。合理化は失業者を生みます。これを容認できるかどうかは国民次第です。格差の是正は税制の仕事であり、正社員制度を廃止する理由でもあります。

^1: https://www.asahi.com/articles/ASP970GSYP8JULFA00R.html

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