最近の流行言葉は「国益」です。でも何が国益なのかの国民的定義はありません。農相は「コメの国内生産が大幅に減少してしまうことが国益なのか」[^1]と言っていますが、コメの国内生産を減らしてきたのは他ならぬ農林省です。令和の米騒動はその結果として米不足が露呈しただけで、問題を人のせいにしてはいけません。では国民の総意として、いくらまでなら食料安全保障として国産米を買うでしょうか。5kgで5000円までなら、国益として国産米を買いますか?赤字となっている一部のコメ農家を救うために、米の値段はどうあるべきかという話です。米の国際価格は国産米の半分以下なので、票田でもある農家を救うのか、それとも農業を救うのかという選択です。コメ生産には農機具代が固定費としてかかるので、兼業農家のような小規模農業では収量当たりのコストが下がりません。コストダウンを求めて農業の大規模化を進めれば、農家の数が減るのは当然です。
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