2023年6月22日木曜日

手遅れの少子化対策

以前にも書いたように、日本の少子化対策はもはや手遅れです。1990年代に期待された第3次ベビーブームが起きず、その後は年々生まれる子供の数が減っています。すると子供を産む女性の数も減るので、この減少は複利で効いてきます。今や合計特殊出生率も1.26となり、過去最低レベルです。トッド氏[^1]に言われるまでもなく「人口減少こそ日本の唯一の課題」です。国民が移民を否定する以上、もはや少子化を止める手立てはありません。将来の年金を稼ぐのは今の若者や子供なので、増税してでも若者や子供に投資すべきです。その一方で、少ない人口で国を回すための投資も必要です。介護のロボット化、行政のデジタル化、無駄な仕事の廃止など課題が山積みです。

^1: https://mainichi.jp/premier/health/articles/20230619/med/00m/100/014000c

2023年06月26日追記
少子化は反転できないとした上で、毎年の高齢者の死亡数が子供の出生数の倍になります。

2023年07月14日追記
50歳時点で子どもがいない女性の割合を指す「生涯無子率」も3割に近づいています。

2023年08月09日追記
「生涯無子率」は今後さらに上昇し、少子化が加速します。

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