2009年12月12日土曜日

クリスマス

クリスマスほど日米の違いが大きいイベントは他にないです。クリスマスというと日本で連想するのはケーキ、デート、パーティ、プレゼント、ツリーなどでしょうか。商業主導で始まったため宗教色が一切なく、キリストが見たら卒倒しかねません。おまけに日本にいると、世界中の人が12月はクリスマスを祝っていると錯覚しがちです。世界3大宗教はキリスト教、イスラム教、仏教ですね。このうちキリスト教の人たちがキリストの誕生をお祝いするのがキリストのミサ、つまりクリスマスです。ユダヤ教信者や仏教徒にとってキリストは教祖ではないので、クリスマスは祝いません。こうした人たちにクリスマスカードを送るのは失礼な行為なので、メリークリスマスではなくハッピーホリデーズというカードを送ります。誰がどの宗教かわからないので、会社ではハッピーホリデーズというのが「政治的に正しい」とされています。イスラム教はユダヤ教と同じくキリスト教の親戚になりますが、独自のカレンダーをもちクリスマスの祝いはしません。宗教は仏教以外は排他的ですので、非キリスト教徒にメリークリスマスといってはいけません。それは神社に行ってナミアムダブツと唱えるようなもので、その宗教を侮辱する行為になります。クリスマスのプレゼント交換はありますけど、デートとはまったく関係ありません。12月25日はほとんどのお店は休みになります。その代わりに1月1日はお休みではなく、普通の休日扱いです。アメリカのクリスマスの飾りつけは、家の中に本物の木のツリー、外には色とりどりの電球や人形を飾ります。この時期、街角には切ったばかりのモミの木を売る露天商がたちます。生の木は良い香りがするので、切花と同じく水を張った専用スタンドに木の切り口を入れて部屋に立てます。高さは1メートルから2メートルぐらいで、値段は3千円程度です。クリスマスが終わると、この木は粗大ゴミになります。その捨て方は次の週に家の前の道に出しておくという安直なもので、落ち葉などのゴミと一緒に腐葉土の材料として回収してくれます。こどもが小さい頃は我が家でも(キリスト教徒ではないにも関わらず)ツリーを飾ってプレゼントを根元に飾っていました。子供はプレゼントが好きですからね。今は誕生日でも現金を喜びます。ますますクリスマスとは関係なくなりました。

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