2009年12月26日土曜日

和製英語

和製英語は日本からアメリカに来た人が引っかかる最初の難関です。車がパンクした場合、パンクと言っても通じません。パンクは「Puncture」(穴が開く)という英語が元になった和製英語のようです。アメリカではパンクのことを「Flat Tire」(ぺしゃんこタイヤ)と言います。だから「車がパンクした」は、「My car got a flat tire」になります。車ついでにいうと、ギアを手で変える車を日本語では「マニュアルシフトの車」と言いますが、アメリカでは「ステックシフトの車」と言います。棒(ステック)で変速する車という意味です。車の前のガラス窓は日本では「フロントガラス」ですが、アメリカでは「ウィンドシールド」(風防)です。自転車も間違えやすい言葉です。日本語でバイクというと自動2輪のことですが、アメリカでバイクというと自転車(バイシクル)です。アメリカで自動2輪を指す言葉はモーターサイクルになります。まだあります。「ホッチキス」は多分商標だと思いますが、日本では書類を綴じるのに使う文房具の名前です。アメリカでは同じものを「ステープラー」と言います。ステープルとはU字型の金具のことです。ねじ回しの「マイナスドライバー」はアメリカでは「フラットドライバー」ですし、「プラスドライバー」に到っては「フィリップスドライバー」と言わなければ通じません。「トイレットペーパー」もよく引っかかる単語です。アメリカではこれを「バスティッシュ」と言います。板の間の床を日本では「フローリングの床」と言いますけど、アメリカでは「ハードウッドの床」と言います。有名なのは日本語の「マンション」でしょうか。英語のマンションは一戸建ての大邸宅を指す言葉です。日本のような集合住宅はアメリカでは「コンドミニアム」というのが正解です。ことほど左様に和製英語が身の回りに沢山あるので、アメリカに来た日本人はみな戸惑います。日本語のカタカナは外来語を取り入れるのに便利です。しかし外来語の元の意味を知らないまま日本語の感覚で応用してしまうと、和製英語になってしまいます。

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