2023年5月31日水曜日

お手並み拝見

パナソニックが電気自動車用バッテリーに本気で投資[^1]するそうです。日本の電機業界は「半導体メモリー、太陽電池パネル、液晶テレビ、携帯電話」と立て続けに海外勢に負けています。製品開発に成功するものの、その後の量産で失敗というパターンの繰り返しです。失敗の原因はひとつではありません。半導体メモリーは、それまでのメインフレーム用で必要だった25年という寿命がパソコン用では5年で十分だったのに、過剰品質のメモリーを作り続けてコスト負けしました。太陽電池パネルは国内生産に固執したため、中国製の安いパネルにコスト負けしました。液晶テレビは良いところまで行ったものの、技術流失を恐れて海外生産が遅れ、退職した日本人技術者をスカウトした韓国勢にやはりコスト負けしました。円高だった頃の話なのでコスト負けという共通要因はあるものの、過剰品質だったり海外生産が遅れたりと意思決定の遅さが目立ちます。電気自動車用バッテリーは今が最後のチャンスらしいので、今後の北米投資がどうなるかに注目です。

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