2024年12月5日木曜日

温暖化は続く

産業革命以前と比べると、世界の平均気温は1.5度を超えて上昇中です。ICCの予想より温暖化の速度が速くなっており[^1]、気候学者も首をひねっています。トランプが大統領となればアメリカの温暖化対策はなくなり、中国と合わせてますます気候変動が進みます。温暖化のダメージは単に気温が高くて夏が暑い、というだけではありません。暑さによりまず農作物が不作になります。日本でもコメが不足したり、野菜が値上がりしたりと影響が出ています。次に熱帯の感染症がウイルスを媒介する蚊とともに温帯にやってきます。このためマラリアやデング熱などが先進国でも発生します。グリーンランドや南極大陸の氷が溶けるため海水面が上昇し、海から蒸発する水蒸気が増えて豪雨と洪水が頻発します。先進国は気温上昇に冷房で対処するので、電力エネルギーの消費が増えます。それはまた火力発電の増加につながり、温暖化に拍車をかけます。アメリカと中国に温暖化ガスの排出を減らす動機はなく、EVが増えたぐらいでは温暖化は止まりません。よって真剣にジオエンジニアリングを実験する段階に来ています。世界のどこで雲を増やせば、少ない副作用で世界の気温をどれだけ下げられるのかを実際に試す必要があります。


2024年12月16日追記
雲の影響を見積もるのが難しいらしく、温暖化の上振れもあり得ます。

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