トランプの高関税政策は、米国の製造業復活が目的です。この記事[^1]は、高関税により米国が物価上昇や雇用減という影響を受け、GDPが減少すると試算しています。でもトランプは駆け引きの男なので、記事にもあるように高関税は相手国の譲歩を引き出す手段という可能性は高いと思います。また、中間層の所得を増やすために製造業復活を目指しているので、それが実現できれば国としてのGDPは減少しても良いという考え方もあります。この試算モデルに入っているかどうかは不明なものの、実際に製造業が復活すれば物価上昇以上の賃金上昇や雇用増が起こる可能性もあります。カナダやメキシコで製造しても関税がかかるとなれば、日本も米国での製造を選ぶでしょう。経済合理性と大多数の国民の幸福が両立しない場合、大統領がどちらを選ぶかという問題でもあります。経済のグローバル化は中間層を直撃し、貧困層と富裕層の差を広げました。米国のジニ係数[^2]は革命が起きるレベルであり、トランプには貧困層をなくすという期待がかかっています。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。