2023年8月15日火曜日

反戦とその先

8月は反戦運動の月です。そもそも戦争をやりたいのは一部の指導者だけで、どの国も国民は戦争反対で一致しています。問題はその先です。ロシアのウクライナ侵攻が世界に示したのは、21世紀になっても戦争は起きるし、国連にそれを止める力はないという事実です。日本は、これまで自分から戦争を始めなければ平和を守れるという前提で議論してきました。ところがその前提がウクライナ侵攻で崩れ、平和憲法があっても他国から軍事侵攻される危険性はゼロではないと気付きました。ではどうしたら戦争を避けられるでしょうか。①力の強い国の言いなりになる(属国化)、②どこの国とも軍事同盟を結ばず永世中立を宣言する、③自衛隊を持ち力の強い国と軍事同盟を結ぶ、などが選択肢です。それで戦後の冷戦期を経て日本が選んだのが③です。その軍事同盟も、自衛隊に防衛戦争をする意欲がなければ機能しません。また、核戦争の可能性があるとアメリカでさえ躊躇します。日本の周りにはロシア、中国、北朝鮮と核兵器を持つ国が集まっており、ウクライナ侵攻は他人事ではありません。そこで8月を、国民が自分事として「どうすれば戦争を避けられるか」を考える月にしたらどうでしょう。この議論を避けているだけでは、平和は守れません。

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