2022年9月8日木曜日

嘘はもうやめよう

経済的合理性がなく、日本原燃のメンツだけで続けているのが青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の建設[^1]です。すでに税金を14兆円もかけており、完成目標は1997年から26回も延期されています。日本原燃に再処理の能力がないうえに、日本の原発でプルトニウムとウラニウムを混ぜたMOX燃料を使えるものが4基しかなく、それも日本の使用済み燃料をフランスに送ってMOX燃料に処理したもので足りています。むしろプルトニウムは余っている位で、海外にある日本のプルトニウムは外国に買い取ってもらう計画[^2]です。高速増殖炉を実用化できず、再処理するとかえって高レベルの核廃棄物が出るので、再処理工場が核物質で汚染される前に建設を中止して、日本の核サイクルを諦めるべきです。この問題は何回も先送りされてきました。その理由のひとつは、再処理をやめると使用済み核燃料が資産からゴミになるという事です。すると原発をかかえる電力会社はとたんに債務超過になります。でもこれは法律で激変緩和措置を設け、無駄な投資をやめるのが国民の利益になります。再処理しない方が使用済み核燃料は安全です。今まで先送りしてきた最終処分場の問題に向き合う時であり、それなしに原子力発電を続けるのは次世代への犯罪です。

^1: https://www.tokyo-np.co.jp/article/200709

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