2022年5月30日月曜日

空中ディスプレー

趣味で調べた空中ディスプレーの現状です。何もない空間に鏡で実像を生み出す技術は、今のことろコーナー・ミラー・アレーを使うか、再帰反射版とビーム・スプリッターを使う方法があります。前者の技術を使った特殊パネルを販売している会社は日本に2社あり、アスカネットとパリティ イノベーションです。後者の技術に必要な再帰反射版は、日本カーバイド工業が販売しています。この3社の中で一番敷居が低いのがパリティ イノベーションで、個人でも一枚からパネルを売ってくれます。ただし数万円もするので、趣味ですぐ使える値段ではありません。量産すれば一桁下がるという話もあり、より多くの用途が望まれます。例えばコロナのおかげで非接触レジが開発され、表示装置として空中ディスプレーが使われています。ただし普通の液晶パネルと違い、鏡による空間結像には本質的に視野が狭いという問題があり、複数の人が同時に同じ映像を視る用途には向きません。コロナが終われば非接触レジの必要もなくなるので、せっかくの空中ディスプレーもこのままでは不要になります。空中ディスプレーには奥行きが必要なので、既存のスイッチパネルをすぐに置き換える事もできません。新たな用途としてはエンタメ系があり、等身大の二次元キャラ動画を写す装置として有望です。

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