この記事[^1]は筆者にも納得できるものです。世の中にはゼロから1を作る人、1から10を作る人、そして10から100を作る人がいます。筆者は10から100の人で、昭和の教育を受けた典型的な人間です。受験を中心に「学ぶ=暗記」と思っていた世代です。教科書をひたすら暗記すればテストで点が取れたので、社会もそんなものかと思っていました。ところが日本の「追いつけ追い越せ」はアメリカという目標があったからで、ビジネスのタネをアメリカから持ってきて、それをより安く量産して輸出すれば勝てる時代でした。そんな昭和モデルは中国や韓国の得意技となり、日本はゼロから1をつくる人と1から10を作る人を必要としています。すると「学ぶ=暗記」という教育では必要な人を生み出せず、日本の競争力低下の原因になっています。大学入試を頂点とする日本の教育システムには、そうした「ゼロから1を作る人」を評価する場所がありません。ペーパーテストの得点だけで決めるので、公平と言えば公平でも、記憶力の高い人に偏っています。高校までにどれだけ創造的な活動をしてきたかは考慮されず、「1から10を作る人」にもチャンスはありません。過去30年間で日本から失われたのは「好奇心」や「挑戦する意欲」であり、大学入試から変えるべきでしょう。
同日追記
日本で十分居心地が良いので、若者は内向きです。好奇心もありません。
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