2009年10月8日木曜日

レイオフ初体験

マサは今まで1度だけレイオフになったことがあります。それは2008年の初夏のことでした。朝の10時ぐらいに突然机の電話が鳴り、ボスからビルの1階にある誰々のオフィスに来てくれと頼まれました。そのオフィスに行くと、ボスと法務の人間が待ち構えていて、会社が不況のためレイオフを行うことにした。ついては君が対象者のひとりだと言われました。「ついにきたかー」とマサは思いました。その時点でボスはオフィスを去り、法務の人がレイオフの書類について慣れた調子で説明を始めました。レイオフの場合、勤続年数1年につき1か月分の給料を上乗せするなどの退職金が付くものですが、このときは会社もお金がないらしく、一律2ヶ月分の給料と健康保険、さらに就職斡旋会社の1ヶ月無料使用という条件で首になりました。面白いのはこの後で、書類を持って自分の席に戻ると、さっきまで使っていたパソコンが勝手にログアウトされてもうログインできません。これはレイオフされた人が頭に来て会社の秘密を盗んだり、会社の大事なシステムを壊すなどの破壊行為を防ぐためらしいです。ひどい会社だと、自分の席に戻ることなくビルの外に追い出されるそうですが、マサの会社はそこまで冷たくはなくて、私物を整理したり、周りの人にレイオフになったからバイバイと別れを告げる時間はもらいました。自分だけでなくグループごとばっさり切られたので、自尊心が傷つくことはなかったのですけど、さっき法務の部屋に一緒にいたボスまで首になったのはちょっと可哀想でした。

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