2009年10月10日土曜日

仕事の見つけ方 その3

日本だと履歴書と職務経歴書に写真を添えて人事に申し込むのが手続きですけど、アメリカだと現場のボスが直接必要な人間を採用するので、人事は素行調査や福利厚生などの裏方仕事になります。履歴書と職務経歴書をまとめたようなレジュメというものを作り、目的のポストに適合する自分のアピールポイントを強調します。ちなみに生年月日や性別は差別のもとになるので書きません。書きませんが、大学を出た年などから大体わかります。性別も名前を見ればほぼわかります。建前として年齢や性別は書かないし、聞かないというものです。さて書類審査にパスすると、まずボスが電話で面接します。ここで英語が極端に下手だったり、簡単な質問にも答えられないようだと、いくら有力な人からの紹介でも落とされます。これをパスすると、次はボスが部下のリーダークラスに電話による面接を指示します。ここで専門知識や経験を試されるので、大事な関門です。うまくこれを切り抜けると、今度は会社に呼ばれてチームの人間ひとりひとりと面接します。この面接にはまる1日かかることもあり、半日ずつ2回に分けてやることもあります。面接する方は、レジュメをもとにあの手この手で攻めてきます。レジュメに嘘を書いた場合は、その嘘がすぐバレて面接が中止になり、候補者にはお帰りいただくことも普通です。こうしたチームの人間との面接は最低2回あるのが普通で、最初は採用するボスのチームメンバと面接します。それにパスすると、今度はそのチームと一緒に仕事することになる人間数人と面接します。この段階でボスのさらに上の人間と面接する場合もあります。面接した次の日には、ボスが面接の結果をまとめて採用するかどうかを判定し、採用するとしたらどのくらいの給料を出すかを決めます。会社での面接中に現在もしくは前社での給料を聞かれますので、これはチャンスとみてすこし多めに答えましょう。あるいは直接いくら欲しいですかと聞かれることもあります。これは相手があなたを気に入っている証拠です。逆に面接したのに1週間たっても結果を知らせてこない場合は、評価が芳しくなかったということです。

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