2009年10月21日水曜日

義務教育

日本の義務教育は中学までです。それに対して、アメリカの義務教育はカリフォルニア州だと高校まで含みます。公立高校が地元にあり、授業料は無料で、その学校の近くに住む人が払う不動産税から学費が支払われます。入学試験はなく、希望者は全員高校に進みます。私立高校もありますが、一般の家庭では公立高校に進学します。高校受験がないので、中学生も楽しそうです。日本もそろそろ高校義務化を考えてもいい頃ではないでしょうか。地方にいくと中学までは地元に学校があるのに、高校になると大きな町に行かないとならず、教育格差を生んでいます。高校まで義務化して、誰でも家から高校に行けるようにすることが日本には必要です。人的資源しかない国ですから、国民の教育レベルを上げることが日本を強くすることにつながります。アメリカの小学校1年生2年生は、少人数学級として1クラス20人までとしています。そこに先生ひとりと助手が付き、遠足などでは親がボランティアとして加わります。日本の子供ひとりあたりの教育予算は先進国中最下位に近く、このままではインドや中国に人的資源の質で追い越されてしまいます。かつてのゆとり教育は日本の国際競争力を確実に下げたと思います。高校を義務化することで高校受験を無くし、大学はアメリカのように高校の成績と共通試験の点数と学生の書いた小論文(エッセイ)をもとに合格を決める方式が望ましいと思います。日本でも中高一貫教育が流行りですが、時代の流れから言えば中学と高校を分ける必要は今の日本にはありません。中卒が集団就職する時代は終わりました。日本の国際競争力を上げるには、高校の義務化が最も効果的だと考えます。そのための財源には、国立大学に回している税金をあてるべきでしょう。国立大学を出たからといって、私利私欲を捨てて国民のために働く人ばかりではないのですから、税金を使って国立大学を優遇する理由はもはやありません。金持ちほど子供に良い教育を付けられるので、人気の国立大学に合格しやすいのも事実です。優秀でもお金の無い人には、お金が無いという証明と引き換えに奨学金を出しましょう。国立大学の学費は大幅に上げて公立高校の学費は無料にし、高校までを義務化する案にマサは賛成です。そのための増税なら、日本の将来への投資として認めます。

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