2009年10月18日日曜日

社会保障番号

外国人がアメリカで働くためには、労働ビザもしくは永住権(通称グリーンカード)と社会保障番号が必要です。アメリカ人の場合は社会保障番号のみで充分です。社会保障番号は新生児から老人まですべての人がもつ独自の番号です。子供のうちは、扶養控除を受けるためにこの番号を親の確定申告の書類に記入します。アメリカに住む人が銀行口座を開くにもこの番号が必要です。大きくなって働き始めると、所得税の天引きと申告のためこの番号を使います。学生のアルバイトにも必要です。そして年金を受け取るには、やはりこの番号を使います。年金のデータをまとめるための個人IDとして作られた社会保障番号ですが、所得の捕捉にも利用され脱税を防止する働きがあります。家のローンを受けるときに必要になる与信調査にもこの番号を使います。この番号は9桁の数字からなり、123-45-6789のように区切って覚えます。逆にこの番号と住所氏名が分かればその人になりすますことも可能で、勝手にクレジットカードを他人の名前で作って借金だけして逃げるという犯罪もよく聞きます。なかなか導入が進まない日本の総背番号制に比べると、年金というエサを使って国民に総背番号制を呑ませたアメリカはうまくやったと思います。

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