2009年10月14日水曜日

ここらのアメリカ人

歴史の浅い会社にいると、いわゆる白人の人は少数派です。トップに多いのが英語のうまい白人で、その次がインド人そして中国人です。でもその人たちが全部アメリカの国籍を持っているかというと、そうとは限りません。○○系アメリカ人というのは他の国から来た移民を指します。よくノーベル賞の受賞者はアメリカ人が多いと言いますが、正しくはアメリカ国籍をもつ人が多いのです。アメリカ生まれの生粋のアメリカ人でノーベル賞をもらった人は、それほど多くはありません。アメリカは、山っ気のある優秀な人間を世界中から集めて働かせるのが得意な国です。そのため留学生を毎年沢山受け入れています。そうした外国人がアメリカに住み着いて頭角を現すと、彼らは法律上の利点からアメリカ国籍を取得します。日本と異なり2重国籍を許している国が世界には多いので、祖国の国籍を放棄することなくアメリカ国籍を持てます。またそうした移民の子供は自然にアメリカ生まれのアメリカ人となります。シリコンバレーの会社の中で、アメリカ生まれのアメリカ人は本当に少数派です。シリコンバレーはIC産業といいますけど、それを支えているのはまさにインド( Indo )とチャイナ( China )の移民です。日本人が知っている白人碧眼の「アメリカ人」はここらでは少数派になります。住民にインド系や中国系が多いという意味で、シリコンバレーはアメリカでも実に特殊な場所です。特にアップルの本社があるクパティーノ市だと、住民の過半数は中国系です。

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