人口の約半分は女性です。その女性の能力を政治や経済に生かせてないのが日本だというのがこの報道[^1]の意味です。筆者はここにも年功序列の弊害があると思います。年齢やジェンダーにかかわらず能力のある者が活躍できないのは、その社会の人事システムの問題で、メンバーシップ型雇用の欠点です。日本以外の国では当たり前のジョブ型雇用において、年齢やジェンダーは評価基準になりません。ならないどころか、してはいけないという法律まであります。日本の人事システムがメンバーシップ型からジョブ型に変わるには、新しい法律が必要になります。例えば米国の履歴書には顔写真がなく、生年月日や性別を書く欄もなく、家族構成も問われません。そうした情報で人を評価していはいけないという法律があるからです。年齢による差別が合法の日本に住んでいると、そうした別世界がある事を忘れてしまいます。日本のジェンダー・ギャップ指数が146ヵ国中118位というのは冗談ではありません。日本の人事システムは恐ろしく時代遅れとなっています。
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