筆者もこの指摘[^1]には同意します。つまり日本の教育は大学まで「批判がなく」「正解があって」「記憶中心」であり、時代遅れだと言っています。お手本をなぞるような教育なので、筆者はこれを「お手本教育」と呼びます。この教育が生まれた背景は、昭和の日本が「追いつき追い越せ」だったからです。日本が経済成長するには主にアメリカをお手本にすればよく、自動車と家電をより安価で輸出し貿易黒字を稼ぎました。ところが平成になり「追い越した」日本にはお手本がなく、それまでの成功体験が逆に足を引っ張る内向きの国になりました。ビジネスに教科書や正解はなく、事例研究があるのみです。特にネットでつながった世界市場で、他社の真似ではコスト競争になり中国や他のアジア諸国に勝てません。AIで得られるのは過去問の答えだけで、しかも全世界で同じAIを使っています。新しいアイデアは既存のアイデアを批判する事から始まるので、日本の「お手本教育」では経済成長を生むビジネスは難しいでしょう。「お手本教育」は「メンバーシップ型雇用」と共に「追いつき追い越せ」には最適な組み合わせでした。ところが令和の今となっては、最悪の組み合わせとなっています。
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