この記事[^1]にあるグラフはコメの在庫と価格の関係をよく表しています。これを見ると、2025年のコメ価格が異常だった事が一目瞭然です。それまで2000円台だったコメの小売価格が1年で倍以上になっています。2025年の在庫量の変化と比べると価格の方が変化が大きいので、この異常価格は流通業者がコメの買い占めに走った結果です。このとき農家も買い取り価格が上がって潤ったと思います。農林省が試みたコメの価格維持政策が失敗したのは明らかで、備蓄米の放出に追い込まれたという結果です。ところが高すぎる価格は国産米の消費減少をもたらし、在庫が積み上がって2026年の新米と競合しています。3年分の備蓄を放出したので、本来は3年かけて備蓄を増やすルールではあるものの、2025年産米の在庫が多すぎるので、コメの価格調整を目的として3年分の買い戻しが必要な時期に来ています。備蓄は価格調整に使えるという前例ができたので、いつ買い戻すかは政治判断です。高齢化した農家の引退は止まらず、むしろ細切れの農地を集約する機会となります。輸入米と価格が釣り合うレベルに国産米の価格が集約するのが経済原則で、食料安全保障として農家に補償金を出すかどうかも政治判断です。
2026年08月28日追記
令和のコメ騒動の結果、外食産業は輸入米の方が安ければすぐ輸入米に切り替えます。
補助金なしではコスト割れになる農家は淘汰され、農地の集約が進む可能性もあります。
2026年09月01日追記
この在庫量が正しいとすれば、2025年にコメは十分ありました。ところがどこにどれだけあるかが分からず、疑心暗鬼となった仲介業者が買い占めに走ったため、コメの価格が高騰しました。日本の食料安全保障にとって大切なコメの生産量や流通量がどんぶり勘定ではいけません。DXで玄米の袋にIDを付けて、生産者から小売り業者までトレースできるようにすべきでしょう。そうすれば消費者が店頭で、コメ袋のQRコードから誰が作った米がどの業者を経て売られているかが分かるようになります。