2021年10月11日月曜日

天然水・天然酵母

「天然」の定義はJAS(日本農林規格等に関する法律)にはありません。つまり「天然水」や「天然酵母」には企業が決めた定義しかありません。それによると「天然水」とは、地下水を薬品以外の方法で濾過し殺菌したもので、普通は井戸水を加熱消毒したものとなります。水道水は塩素を添加しているので、天然水ではないという理屈です。また「天然酵母」はブドウなど果物の表面に付く自然の酵母という意味で、工場で培養された酵母ではないという意味です。生き物なので「野生酵母」と言ってもいいかもしれません。「天然酵母」には色々な種類の酵母が含まれているので、パンの味を安定させるには「天然酵母」を培養して使う必要があります。すると工場で培養された酵母を何種類か混ぜて使うのと大差なくなり、「天然酵母」だからパンが美味しいという理屈もないので、パンが美味しければその酵母が天然か培養かは気にする必要はないと思います。なお人造水・人造酵母はありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。