2021年10月9日土曜日

Facebookをどうするか

最初に言っておくと、筆者はFacebookを使いません。アカウントはあるものの、乗せる話題がないので使っていません。今週はアメリカでFacebookへの風当たりがだいぶ強くなりました。内部通報者により、Facebookが収入のために子供の安全性や社会の安定性を犠牲にした[^1]という事実が明らかになったからです。アメリカには公共のために内部通報者が会社のルールに背く事を正当化する法律があります。Facebookは2018年にアルゴリズムを変更し、より怒りを招くコンテンツを上位に表示するようになりました。For-profit compayとしては当然です。怒りは利用者の感情を利用してより長い時間Facebookを使うように仕向けます。エコーチャンバー効果により、利用者は似たようなコンテンツだけを視聴します。広告の表示回収が増えるので収入が増えます。でもその結果として偽情報が蔓延し、アメリカ国民が分断されました。これは国の安全保障に関わる問題で、Facebookをこのまま放置してはいけないという世論が生まれています。アメリカの通信品位法230条は利用者が乗せた情報にFacebookのような会社は責任を負わないとしており、これが変わる可能性が出てきました。またFacebookはpaid political advertisementを容認しており、これを禁止しいているTwitterとは立場が違います。言論の自由と世論操作はコインの表と裏で、民間会社としてどこまで自己規制できるかは疑問です。なんらかの法的規制が生まれると予想されます。

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